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少女たちはどうやって“性”の知識を得るのか 無知ゆえのナマHも

 また家庭での性教育も決して期待できるものではない。日本において思春期の娘にセックスについてオープンにする家庭は少ないし、話し合うのは気恥ずかしいということもある。特に父親からそんな話をされれば「私をいやらしい目で見ている」と反発されかねないからだ。

 さらに格差の問題も存在する。
「相対的に見ると家庭での性教育が期待しづらい事情のある家庭の子が、大勢妊娠しています」
「その母親の母親もまた、避妊の正しい知識がなく、若くして出産し、貧しい生活を送らざるを得ない環境だったことも少なくありません」

 性は誰にとっても難しい問題だ。しかしそんなことを言ってばかりはいられない。少女を取り巻く環境は悪循環の連鎖なのだから。まずは学校での“実践的”な性教育、セックスという行為をふまえた上での避妊の具体的方法を示し、家庭でも「自分自身の身体を守ることをきちんと教える」こと。そして「自分を大切にする」ことを教えることが思春期の少女たちにとっては大切なのかもしれない。
(伊勢崎馨)

最終更新:2015.03.19 01:15

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