はあちゅうこと伊藤春香公式ブログ「はあちゅう主義。」より
最近、ネットで人気の女性コラムニストやブロガーは、ふたつのタイプに分類されて語られることが多い。ひとつは、キラキラした自分を演出し、常に向上心を全開にしている“意識高い”系、そしてもうひとつは自意識や過去のトラウマをひきずり、常に自虐気味にものごとをみてしまう“こじらせ女子”系だ。
しかし、なかにはこのふたつの要素をあわせもったハイブリットタイプもいるようだ。たとえば、そのひとりが人気ブロガーの“はあちゅう”こと伊藤春香女史だろう。
こんなことをいうと、「え? はあちゅうって典型的な意識高い系のキラキラ女子じゃね?」と思われるかもしれない。だが、実際の彼女、伊藤春香は心の奥底に強烈なトラウマを抱え込んでおり、今もそれを相当に“こじらせて”いるようなのだ。
はあちゅうは慶應義塾大学在学中からブロガーとして注目を集め、卒業後は電通に入社。2年後には女性向けマーケティング会社・トレンダーズに転職してコスメサイト「キレナビ」編集長をつとめる一方、「an・an」(マガジンハウス)や毎日新聞で連載をもち、『自分の強みをつくる “なりたい自分”を“自分”にしちゃえ。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などの自己啓発書も出版……と、経歴だけをとってみると、まさに「キラキラ女子」の代表格のような存在だ。
いや、経歴だけじゃない。その言動もリア充的で“こじらせ”とはほどとおく感じる。
「みんなはあなたの中身ではなく、あなたが表面に出しているものだけを見ているんですよ?(中略)イメージは簡単にコントロールできてしまうのです」
「チャンスを得るためには、ちゃんと人目につくところに、自分の情報を置いておく。これ基本!」(『自分の強みをつくる』)
自己をキャラクター化して世間に押し出すことを推奨し、人脈をつくることにも貪欲。それが高じてか、最近では焼肉を口実にしたソーシャルマッチングサービス「肉会」を自ら立ち上げ、それに際して“女子は毎月美容代に7万円はかかるのだから、男性には食事をおごってほしい”とブログで主張し、炎上したばかりだ。