「ar」7月号(主婦と生活社)
ぽってりとしたタラコ唇、黒目がちの甘い瞳、マシュマロのような肌……清純派なのに匂い立つようなエロスを持ち合わせた存在の女優・石原さとみ。デビュー当時はあか抜けない印象があったが、佐藤健、小栗旬、イケメン写真家、玉木宏……様々な熱愛騒動が持ち上がるたびに美しさに磨きをかけ、今やすっかり人気女優の仲間入り。男子人気はもちろんだが、女子からの支持率も高い。
そんなノリに乗っている彼女が、なんと「ドM宣言」をしたというから驚きだ。衝撃発言が飛び出したのは、ファッション誌「ar」2014年7月号(主婦と生活社)でのこと。この号は挑戦的な瞳でカメラを見つめる石原さとみが表紙を務め、さらにカラー8Pで彼女のエロかわグラビアとインタビューも掲載されている。グラビアの内容は、石原が「可愛いフェロモン」をテーマに、「無造作オンナ」「LOVEだけオンナ」「無防備オンナ」「お手入れオンナ」「ツンデレオンナ」「Mオンナ」「ワクワクオンナ」という“7人のSEXYな女のコ”に変身というもの。さらにインタビューでは「石原の思うSEXY」について語っているのだが、ここで件の「ドM宣言」が飛び出しているのである。
その日の撮影で演じた7人のSEXYな女のコのうち、どれが実際の石原に近いかと問われた石原は、こう答える。
「私に近いのは、M女かな?」
「もし恋人がいたら、必ず相手を立てたいな。友達にも、彼の悪いところは言わない。二人きりの時は、二人の居心地がいい関係性でいればいいと思うけど、〈外では亭主関白。中ではかかあ天下〉が理想の恋愛のカタチです。相手が求めることを察したいし、全力で答えたいとこは、Mっぽいかも」
さらに石原は、「M女のマインドを楽しめます(笑)」と小池真理子の小説『恋』(新潮社)を紹介している。
石原が“M女バイブル”としてオススメする、『恋』とはいったいどんな小説なのか。
あらすじは「1970年代初頭学生運動が盛り上がる日本、平凡な女子大生がある夫婦と奇妙な性愛関係を持つ。倒錯した三角関係の果てに、女子大生はとうとう殺人事件を起こしてしまう」というスキャンダラスなもの。実はこの『恋』は、2013年12月に石原さとみ主演でドラマ化されている。石原は、殺人犯になってしまう女子大生・矢野布美子を熱演し、女優としての評価を上げた。
読んでみると、なるほど、石原のM女気質を刺激するに十分な、きわどい描写が満載の小説だ。