しかも、「トクホ」でも例外ではない。「トクホ(特定保健用食品)」とは、「健康維持に役立つ特定の機能(働き)を持つ成分を含む食品のこと」「許可制で、企業は効果や安全性を示すデータを消費者庁に提出し、それに基づいて審査が行なわれます。そして、安全性と効果が認められると許可が受けられ、製品にトクホのマークと一定の効果の表示が認められる」というものだ。
たとえば、トクホのスポーツ飲料、ヘルシアウォーター(花王)は、茶カテキンを1本(500ml)あたり540mg含んでおり、体内の脂肪が消費されやすくなる効果のために、トクホの許可を受けている。「しかし、合成甘味料のスクラロースが添加されているので、おすすめできません」。他にも、エリスリトールという甘味料も含まれている。これは砂糖の70~80%の甘味がある天然の糖アルコールだが、ただし、摂り過ぎると下痢を起こすことがあり、「運動後に一気に飲むと下痢を引き起こす」こともありえるというのだ。
また、トクホのコーラ、キリンメッツコーラ(キリンビバレッジ)は製品に含まれている難消化性デキストリンという食物繊維の一種が脂肪の吸収を抑える効果があることから、トクホの許可を受けている。通常のコーラより健康に良いと信じて飲んでいる人も多いと思われるが、「しかし、このキリンメッツコーラには3種類の合成甘味料が含まれているため、通常のコーラよりも体に悪いといえます」(同書より)
脂肪は吸収しないものの、3大“有害”合成甘味料は吸収しまくりなのだ。トクホで脂肪をカットするはずが、気が付けば、健康もカット、ということになりかねない!?
(田部祥太)
最終更新:2014.07.10 10:47