そもそも三浦氏は、「コロナたいしたことない」「経済を回せ」「5類引き下げ」派の急先鋒であり、2021年1月1日放送の『朝まで生テレビ!』でも「コロナはがんより怖い病気じゃない、致死率が違う」「メディアはがんは煽らないのにコロナは煽る」などと発言。最近も「基礎疾患もなく高齢でもなく軽症なのに入院したがるのはやめましょう」だの「インフルエンザ扱いのようなものにして、きつい人は自宅療養、きつくなくて必要なエッセンシャルワーカーなら出勤してもいいくらいにしないと、他のところで死者が出ません?」だのと発言してきた。
しかも、三浦氏はこれだけコロナを矮小化しておきながら、一方では政権擁護のために病院叩き・医療従事者叩きを扇動。早くから「今の日本の医療体制ではコロナ対応していない医療機関や医療従事者が多すぎる」「コロナを受け入れているのは公的病院ばかりで、民間病院がコロナを受け入れていない」などと病院・医療従事者叩きを展開し、公的病院削減により医療崩壊を引き起こした維新や自民党政権の責任を、あろうことか医療従事者に転嫁するという卑劣な論法の先鞭をつけた。
さらに、昨年秋にはノーマスクまで主張しはじめ、2021年11月5日には〈人々がマスクを外す段階に来ているのではないか〉とツイート。12月12日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)では夫がマスクしないまま投票に行ったが注意されなかったというエピソードを開陳したのだ。
マスクが感染対策に大きく寄与していることは世界各地で科学的に証明された事実であることは言うまでもないが、ここまで来ると、もはやアメリカのトランプ支持者かノーマスクデモの人かと言いたくなる。こんな人物が、コロナの専門家でも医師でもないのにテレビに出演しては「医者はコロナ怖がりすぎ(笑)」などと大きな口を叩いているのだ。
三浦氏といえば、『ワイドナショー』で“北朝鮮のテロリスト、スリーパー・セルが潜伏していて、とくに大阪ヤバイ”という発言とその後の言い訳で差別助長を重ねて大炎上しただけでなく、森友公文書改ざん問題で追い詰められた近畿財務局職員だった赤木俊夫さんが自死した際にも「人が死ぬほどの問題じゃないんですよ」などと発言、問題になった。このようなデマを含む問題発言を繰り返してきた人物を、いったいいつまでテレビは重宝するつもりなのだろう。
(編集部)
最終更新:2022.02.01 09:19