日本維新の会HPより
またも日本維新の会が文書通信交通滞在費(文通費)をめぐって吠え散らかしている。
発端は3日、自民党が文通費の支給にかんして臨時国会での法改正を見送る方針であると報じられたこと。この報道に、維新の副代表である吉村洋文・大阪府知事はさっそくTwitterにこう投稿した。
〈こんなの国民の税金に群がるシロアリだよ。なんで税金から支給される経費の「文通費」に領収書つける程度の法改正すらできないの?自分達は特権階級。国民が納税する時も領収書不要の経費を認めよ。滅茶苦茶だ。〉
この投稿には「吉村知事の言うとおり」「日本を良くできるのは吉村知事しかいない」などと絶賛する意見が寄せられていたが、よくもまあ吉村知事は「国民の税金に群がるシロアリだよ」などと言えたものだ。
本サイトでは繰り返し指摘しているように、吉村知事は衆院議員時代、月はじめに辞職届を提出したことにより在職期間たった1日で文通費を満額100万円受け取っていた。しかも、文通費をもらったと思われる前後に、橋下徹と松井一郎を前にして吉村氏は文通費に言及して「もうちょっと内緒にしといてもらったら(笑)。あれ、完全に第2の財布ですからね」などと語っていた(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2021/11/post-6077.html)。さらに、吉村知事や維新・党本部はいまだに吉村氏が受け取った問題の100万円の使途を公開していない。「国民の税金に群がるシロアリ」なのはどこのどいつだ、という話だろう。
だが、どこまでも面の皮が厚い維新の連中は、吉村知事と同様、ここぞとばかりに攻撃を開始。維新の代表である松井一郎・大阪市長は〈結局、自民党も立憲共産党も文通費改革やる気無しって事です〉と投稿し、党人事で政調会長となったばかりの音喜多駿・参院議員もブログで〈採決や改革をしたくない野党第一党・立憲民主党も与党とは共犯関係〉〈自民党と立憲民主党にやる気なし〉と主張したのだ。
まったく、どいつもこいつも維新の連中は恥知らずとしか言いようがない。そもそも、自民党が法改正を見送る方針を固めたと報じられたのは、3日に自民の高木毅・国対委員長が立憲民主党の馬淵澄夫・国対委員長、維新の遠藤敬・国体委員長とそれぞれ会談をおこない、馬淵・遠藤両氏が文通費の使途公開を求めたことに対し、高木氏が「まず日割りで法改正し、使途公開などはそれから議論すればいいと提案したが、理解を得られなかった。臨時国会は断念せざるを得ない」と述べたためだ。つまり、自民党が使途公開を義務付ける法改正を蹴ったというのに、松井代表や音喜多政調会長は与党・自民党だけを槍玉に挙げるのではなく、なぜか野党の立憲まで「やる気なし」「共犯」だと攻撃したのだ。
こちらも本サイトでは繰り返し指摘してきたが、ようするに維新は結局、文通費問題で自民と真正面から対決するのではなく、野党攻撃をしたくてたまらないだけだというのが浮き彫りになったかたちだが、はっきり言って「やる気なし」なのは維新のほうだ。