あるいは、竹田恒泰氏ら極右連中は“小室嫌悪”を利用して、「女性宮家」や「女性天皇」「女系天皇」の議論を封じ、「旧宮家の皇籍復帰」を推進しようとしている。
竹田氏は、女性皇族が結婚相手に利用されるリスクを喧伝して「旧宮家の皇籍復帰」を主張するのだが、それを言うなら「旧宮家」や「旧皇族」だって同様にヤバイだろう。
言っておくが、旧皇族・旧宮家が詐欺まがいの行為に関与したケースはいくらでもある(https://lite-ra.com/2015/09/post-1522.html)。
というか、“明治天皇の玄孫”を売りにする竹田恒泰氏や親族だってそうだ。父親・恒和氏は東京五輪誘致をめぐる汚職疑惑でフランス当局から捜査されており、死亡交通事故を引き起こした過去もある(https://lite-ra.com/2019/01/post-4495_2.html)。恒和氏の甥で恒泰氏のいとこにあたる竹田恒昭氏は2015年にたいま取締法違反容疑で逮捕されているし、恒泰氏も数々の金銭トラブルが報じられ、裁判になったものもある。
小室氏はそもそも皇室に入るわけではないが、「旧宮家」を皇籍復帰させれば、そういう人物が皇族になり、天皇になる可能性だって出てくる。
ようするに、皇室の利用というのは、結婚相手だけの問題じゃなく、世襲をベースにした皇室制度に内包している問題なのだ。
眞子内親王に限らず、本人の意思とは関係なく、皇室に生まれたというだけで、人権を著しく制限され結婚の自由すら認められない皇室制度を、このまま存続させていいのか。国民の差別心をここまで剥き出しにさせる差別制度を放置しておいていいのか。皇族の人権は税金と引き換えにされ得るものなのか。皇室存続をめぐり「女性宮家」だ「旧宮家の皇籍復活」だのという議論がおこなわれているが、そのような小手先の議論でなく、そろそろ皇室制度そのものの矛盾や限界を直視すべきときだろう。
(編集部)
最終更新:2021.10.06 06:41