「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」事務局長の井田奈穂氏は記事のなかで〈「旧姓を拡大すべき」と法案まで書いた高市議員が、旧姓使用者の証言を聞くことから逃げ回るのはなぜでしょうか。ただひたすら生活上の困りごとを訴える当事者に対して、「イデオロギー上の対立」に持ち込んでいるのは、高市議員ら反対派ではないのでしょうか〉と訴えているが、この当事者の声を聞こうともせず攻撃をおこなう人物が、いま総裁選で次期総裁・次期首相の有力候補になりつつあるのだ。
いや、それどころか、万が一、高市氏が次期首相になれば、最側近として重用する杉田水脈議員のような差別議員が要職に引き立てられてもまったく不思議はない。当然、選択的夫婦別姓制度の導入や同性婚の実現が遠のくばかりか、政権の有力議員から女性や性的マイノリティに対する差別を肯定・助長する発言が出ても野放しとなるだろう。
もはや恐怖としか言いようがないが、その恐怖は現実になるのか。来週の投開票は、地獄のはじまりになるかもしれないのである。
(編集部)
最終更新:2021.09.23 10:21