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五輪批判で孤軍奮闘『バイキング』坂上忍に圧力! 出演の春日良一が「プロデューサーから中庸に」の指示に坂上が抵抗したこと明かす

 しかし、実はこの間、『バイキング』MCの坂上忍に圧力がかけられていたことがわかった。元JOC参事の春日良一氏が、ラジオ番組で暴露したものだ。

 春日氏といえば、五輪開催をめぐる議論で『バイキング』に度々ゲスト出演し、臆面もなく五輪至上主義を主張してきた人物。7月上旬に野外音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の中止が伝えられ五輪開催への批判世論が高まるなか、「五輪は特別」と言ってのけ、坂上をキレさせたことも記憶に新しい。

 春日氏は、8月2日放送の『辛坊治郎ズームそこまで言うか!』(ニッポン放送)にゲスト出演したのだが、ヨット太平洋横断挑戦で不在の辛坊の代理でパーソナリティを務める立川志らくと、五輪反対だったメディアの開催後の五輪報道について議論。そのなかで『バイキング』の舞台裏について、こんなことを語った。

「僕は『バイキングMORE』とか結構出てて、いつもみんなに反対されてるじゃないですか。だけど、このまま(反対で)行っても、絶対スポンサーになっているテレビ局がオリンピックを放送しないわけないので、そのときどうするのかなって、逆にすごい心配していたんですよ。
そうしたら、(オリンピックが)始まる一週間くらい前から、ちょっとプロデューサーサイドから、そういうこう、何て言うんだろう、『中庸にしていこう』となったんだけど、僕のライバルである坂上忍さんは、絶対それ諦めなかったんで(笑)。最後まで戦っていて。実際、始まったらどうなるのかなと思ってテレビ見ていたら、坂上さん、夏休みとってて(笑)。さすがこの手があったかと。なかなかいい手がありましたね」

「このまま反対で行ってどうするのかなって心配していた」とか、感染爆発が起きているにもかかわらずメディアが五輪一色になっていることを勝ち誇っているような、春日氏の五輪至上主義目線はひどいが、それ以上に問題なのは『バイキング』プロデューサーの方針だろう。

 『バイキング』のプロデューサーが、坂上に対して、オリンピック開始1週間前くらいに、「五輪開催反対でなく、中庸でいくように」という方針を示していたというのである。

 『バイキング』では結局、坂上が抵抗してこの方針をはねつけたようだが、テレビ各局ではこうやって、五輪開催に疑問を投げかけたり異論を唱えていた番組の内容を、五輪礼賛報道に変えていったということだろう。

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