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東京五輪感染対策のザル化が酷い! 開会式の観客は2万人、毎日PCR検査のはずが抗原検査に、感染者以外のウガンダ選手は合宿地へ

東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイトより


開催強行だけでなく、有観客という方針で進み始めた東京五輪。「これでは、五輪後に感染拡大が起きるのは避けられない」と専門家からも厳しい批判の声が上がっているが、菅政権や組織委はそんなことはおかまいなし。今度は観客の上限をなし崩しに増やそうと動き始めているらしい。

 周知のように、政府は五輪の観客の上限を1万人とする方針を打ち出していたのだが、なんと開会式は2万人を入れる方向で調整しているというのだ。

 スクープしたのが御用マスコミの日本テレビだったため、報道では、当初の計画から観客数を減らすことを強調。「大会関係者を1万0500人から9000人に、セレモニー関係者を7300人から6000人に絞りました」「さらに大会関係者9000人のうち、パッケージツアーの客など5000人を「一般に近い関係者」として、一般販売の9300人と合わせて再抽選し、1万人以内に絞ることで総数を2万人以内にするということです」などと解説していたが、ようは、大会関係者やスポンサーだけで1万人を超えるため、開会式だけは観客上限を倍にしてしまえ、ということらしい。

菅義偉首相の「徹底した感染対策」「安全安心」がいかに口だけかがよくわかるが、なし崩しにザル状態になっているのは観客の上限だけではない。

 五輪・パラ開催強行に当たって、政府は期間中、計1万5000人の選手に毎日検査を実施するということを強調しており当然PCR検査を実施するものだと多くの人が思っていたが、この検査は鼻咽頭ぬぐい液によるPCR検査でなく、唾液で判定する抗原定量検査だったのだ。

 この事実を報道した朝日新聞によると、〈当初は鼻の奥をぬぐって検体を採取するPCR検査の導入が検討されたが、採取には医療従事者が必要になるため見送りに。唾液を用いた抗原検査とPCR検査でいずれも陽性が疑われる時に限ることにした〉のだという。

 周知のように、抗原検査はPCR検査に比べると精度が落ちる。抗原定量検査は定性検査よりも確度が高いと言われるが、唾液による抗原検査は唾液採取の直前に歯磨きやうがい、飲食をすると検査の精度が落ちるため、試合に欠場したくない選手が、検査前にイソジンなどでうがいをするという可能性もある。

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