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立民議員「50歳と14歳」問題めぐる議論で露呈した意識の低さ…おぎやはぎは「多様性」「立派な恋愛」「ロリータは名作」

 今回の発言はもともと産経新聞が6月4日に「「50歳が14歳と同意性こうで捕まるのはおかしい」立民議員が主張」という記事ですっぱ抜いたものだったが、その後追い報道で目立ったのは以下のようなものだ。

「立民、本多氏対応で「身内に甘い」姿勢露呈」(産経6月8日)
「本多議員に蓮舫、枝野両氏もダンマリ…「身内に甘すぎ」と批判続々」(「女性自身」6月8日)
「舌鋒鋭く批判する面々が…立民“ダンマリ戦術” 本多議員の「14歳と性こう」不適切発言が波紋 維新・松井氏「感覚おかしい」」(夕刊フジ6月9日)
「大炎上! 立民・本多平直議員は悪評まみれ「口汚いヤジ将軍」「枝野氏の威光を利用」」(東スポ6月9日)
「門田隆将氏 立民・本多議員発言めぐり福山幹事長に「お得意の“議員辞職では済まない”は?」」(東スポ6月9日)

 たしかに前述したように、立憲民主党の対応が鈍かったことはおおいに問題だが、こうした報道を見ていると、中身がまったくなく、立憲民主党を批判したいだけで、本多発言の問題をまともに議論する気などないことがわかる。

 もうひとつ、多かったのが「気持ち悪い」「変態」などという生理的嫌悪感の話に矮小化すものだ。

「この上なく気持ち悪い」(金子恵美元衆院議員/TOKYO MX『バラいろダンディ』)
「得も言われぬ不快感を感じる」(谷原章介/フジ『めざまし8』)
「例え話にしては具体性があって気持ち悪い」(東スポweb)

 6月8日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ)もそうだった。この日の『バイキング』ではたっぷり時間をとってこの問題を取り上げたのだが、その内容は「気持ち悪い」の大合唱だった。

 MCの坂上忍がコメンテーターのカンニング竹山、おぎやはぎの矢作兼、小木博之に「3人は(本多発言と同じ)50歳くらいですよね、どうですか?」とふると、竹山が「この例を出すことが、ちょっと気持ち悪いですよね。14歳だとたとえばそうなってもストップ、ちょっとないじゃないですか」と応じ、坂上も「僕は50歳超えちゃってますけど、考えられない」と同調。おぎやはぎの矢作も「まさに気持ちが悪いとしか言いようがないんだけど、14歳を僕らの年齢でね」、小木も「気持ち悪いのは大前提」と強調していた。

 しかし、繰り返すが、本多発言が問題なのは、性的虐待や性的搾取から子どもを守るという観点が欠落していることだ。それを、「気持ち悪い」などと、排除的な物言いをしてもなんの解決にもならない。

 むしろ「性」をめぐる発言について、「気持ち悪い」「変態」などと決めつけることは、性差別主義者が性的マイノリティに対して「気持ち悪い」「理解不能」などと言って差別することと同根だ。

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