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河野太郎が「ワクチン接種5月」をデタラメ呼ばわりした裏 ワクチン供給の遅れをごまかしマスコミに責任転嫁する卑劣

 だが、この五輪とワクチンにかんする問題に対しても、河野大臣はメディア攻撃と説明責任の放棄を繰り広げたのだ。

 ワクチン相に決まった18日、海外メディアのロイター通信は、河野大臣が14日の「ロイターネクスト」会合でのインタビューで「(無観客の可能性を含めて)五輪に備えて最善を尽くす必要があるが、どちらに転ぶかは分からない」という発言したことを取り上げたのだが、これに対し、河野大臣は同日、〈一部だけ切り取って曲解して流すのはメディアの矜持が問われる〉とツイート。

 しかし、翌19日の会見では、この反論ツイートを踏まえ、記者が「ロイターは河野氏が東京五輪について『どちらに転ぶかわからない』と答えたと報じている。五輪開催のために、どの程度のワクチン接種が広がればいいとお考えか」と質問すると、「ポリシーについては田村大臣、西村大臣にお尋ねください」と回答を拒否。さらに、「大臣として東京五輪は開催すべきだと考えているのか」という質問にも「担当大臣にお尋ねください」とやはり拒否し、「ワクチン接種と五輪の開催の関係をどうとらえているのか」という質問にも「ポリシーについては担当大臣にお尋ねください」と繰り返したのだ(朝日新聞デジタル19日付)。

 「発言の切り取りだ!」と吠えておきながら、質問の回答を拒否して何も語らない……。河野大臣は外相を務めていた2018年にも、日露関係についての質問に一言も答えず、ただ「次の質問どうぞ」と4回連続で繰り返して問題になったが、今回も説明責任を放り出したのだ。

 ようするに、河野大臣の「発信力」とやらは、支持者とのくだらないやりとりを交わすか一方的に攻撃を繰り出す程度のもので、実際には国民の疑問に真摯に向き合わず責任放棄をしている。「ブロック太郎」の異名を取るTwitterの運用にしても、ワクチンにかんする情報を受け取れない国民が多数出ている事態となっているが、それでもなお「誹謗中傷をする人はブロックする」などと言い張っている。これで何が「発信力」だ、という話だろう。

 自分にとって都合が悪い話題や批判は「ブロック」「回答拒否」をし、「フェイクニュース」と喚き立てる。こんな人物に、国民の安全を守るためのワクチン相という重責を果たすことなどできるわけがないだろう。河野大臣は〈今後、ワクチンの供給スケジュールが決まっていきます。今後のことについて、金曜日には多少なりともお話しできるように努力しています〉と20日にツイートしていたが、明日どんな発表がおこなわれるのか。注視したい。

最終更新:2021.01.22 12:23

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