安倍晋三Twitterより
昨日の前編につづいてお届けする、安倍前首相の「嘘とトンデモ発言総まくり」。前編では、おもに「桜を見る会」前夜祭問題での「真っ赤な嘘」答弁や、新型コロナ対応にかんするデタラメや無責任発言を紹介したが、この後編では、「前夜祭」以外にも山積している、いまだに全容解明にいたっていない疑惑、不正、問題にかんするものを中心に、今年2021年もけっして忘れてはならない発言を紹介したい。
バカ全開、嘘まみれ、そして無責任を貫いた“歴代最高のサイテー総理”の発言を、とくとご覧あれ。
「改ざんのターニングポイントとなったのは2月17日の(自分の)発言だったとは手記のなかには(書かれて)ない」
3月19日 参院総務委員会
2020年の出来事として忘れてはならないことのひとつが、森友公文書改ざん問題で自殺に追い込まれた近畿財務局職員・赤木俊夫さんの遺書と手記が公開され、妻・雅子さんが再調査を求めたことだが、この問題でも安倍前首相は信じられない態度を取りつづけた。その最たる例が、この答弁だろう。
しかも、この責任逃れの答弁に対し、3月23日に雅子さんが〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました〉と直筆の文書を公開すると、その日の参院予算委員会で再び「総理答弁が改ざんのターニングポイントになったというのは、この赤木さんの、職員の手記に書いてあるのではないということは、あらためて申し上げておきたい」と答弁し、雅子さんの反論を否定。さらに、赤木さんが生前に「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」と漏らしていたという雅子さんの証言に対し、「赤木夫人の手記と赤木氏本人の手記と、これは別々のもの」などと答弁、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである。
赤木さんの遺志を足蹴にした上、遺族である雅子さんの証言にもツバを吐きつける──。しかし、2017年2月17日の「総理も国会議員も辞める」発言が改ざんの発端となったことは、ほかでもない財務省の調査報告書に書かれている、れっきとした事実だ。
赤木さんは改ざんの経緯を記したファイルを残していたとされている。だが、国はいまだにこの「赤木ファイル」の存在を隠蔽し、開示要求に応じようとしていない。まず、今年はこれを開示させ、「前夜祭」問題同様、安倍前首相の責任について国会でしっかりと問われなければならないだろう。