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ドワンゴ夏野剛が「安倍首相の仕事時間を批判するヤツは選挙権を返上しろ」! 民主主義否定の安倍応援団がニコニコトップでいいのか

 そして、今回、安倍首相の官邸滞在時間を問題にした人たちに対してヒステリーを起こし、民主主義を否定するような暴論を吐いたのは、まさにその特権を守りたかったからではないのか。

 夏野氏はこれまでも、ことあるごとに安倍政権を応援、擁護してきた。たとえば、加計問題について、ニコニコ生放送の番組で「これはね、僕はねつ造の問題だと思います」「フェイクニュースですよ。朝日新聞のフェイクです」と陰謀論を振りまいたこともあるほどだ。

 その“安倍応援団”ぶりがさらに露呈したのが、昨年の参院選を前に、夏野氏が司会となっておこなわれたドワンゴとヤフー主催の「ネット党首討論」。ここで夏野氏は気持ち悪いまでに“安倍首相びいき”を繰り出した。

 景気について安倍首相が「堅調」だと説明したことに対し、野党の党首からは「悪化」と主張が出ていたのに、夏野氏は「日本の足元は好調」などと安倍首相はじめ与党の主張だけを掬い取ってまとめる一方、安倍首相による発言に野党党首が正当な反論をしたり、「それは事実と違う」と異議申し立てをおこなうと、「国会と違ってヤジは(やめて)」「なるべく個人攻撃はおやめいただきたい」と、まるで安倍首相が乗り移ったかのような発言を連発したのだ。

 司会であるはずなのに、独断と偏見に満ち満ちた「レッテル貼り」「印象操作」を繰り返す──。だが、もっと露骨なことが、この選挙のあとに起こった。参院選の投開票日から約3カ月後、夏野氏は安倍首相の諮問機関である「規制改革推進会議」の委員に選ばれたのである。

 この「規制改革推進会議」の前任委員には、安倍首相と会食を重ねてきた富士フイルムホールディングスの古森重隆会長や、安倍応援団ジャーナリストである長谷川幸洋・元中日新聞社論説副主幹などが名を連ねており、あきらかに安倍首相の息がかかった人選がおこなわれているが、選挙戦で“安倍びいき”を繰り広げたと思ったら、こうして政府の規制改革の会議に有識者として委員に選出されたのである。

 つまり、安倍首相を擁護し、政府に引き立てられた夏野氏にしてみれば、自分は“選ばれしエリート”であり、かたや安倍首相の足を引っ張って批判する庶民は“愚民”にしか映らないのだろう。

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