しかし本サイトでは、この事態をある程度予想していた。8日にこの問題を報じた際に、芸能マスコミはこれを報じずスルーするのではないかと指摘していた。
今回のジャニーズ事務所の対応を見ていると、事実を否定して“お咎めなし”で乗り切ろうというにおいがぷんぷんしていたからだ。
それがうかがえる一つの材料が、「文春オンライン」の取材に対するジャニーズ事務所の回答だ。ジャニーズ事務所は「知人男性らと4人で会合を行っていた際に、当該店長の紹介を通じてその場に居合わせた来店客と飲食を伴にした事実は確認されました」と飲み会を開いていたことは認めたが、「未成年者とされている方を含め、その場で紹介された複数の来店客の飲酒の有無などについて両名は関知しておらず」「両名において未成年者と飲酒したという認識も一切ありません」と、未成年者であることを知らなかったと主張したのだ。
しかも、回答では、山下がAさんをホテルに呼んだという部分については、肯定も否定もせず、完全に無視していた。
「文春オンライン」の報道では、山下がホテルに呼んだA子さんは女子高生モデルとして活躍中だという。一緒に飲んで2人がそのことに気づかないことがありうるのか。また、「文春オンライン」には、当日の写真も掲載されているのだが……。
ところがジャニーズ事務所はほかのメディアに対しても、かなり強気だという。スポーツ紙のJ担記者がこう話していた。
「スポーツ紙やテレビ局には、ジャニーズから連絡があり、『たまたまそばで飲んでいた客が女子高生だっただけで、2人はまったく知らなかった』『女子高生からも嘘をついていたと謝罪の電話が店にあった』『山下もA子さんをホテルに招いていない』『不確かな報道だから取り上げないように』と言ってきているようだ。これを受けて、マスコミは手越のときなどとは打って変わってフリーズ状態になっている」
もちろん、ジャニーズ事務所の圧力によってメディアが沈黙、ジャニーズタレントの不祥事がなかったことにされるのは、昔からでめずらしい話ではない。それこそ山下が一般人の携帯電話を持ち去って器物破損で書類送検された問題など、犯罪まがいの不祥事すら、なかったことにされてきたのは、本サイトでも度々報じてきた通り(https://lite-ra.com/2014/10/post-568.html)。
しかし、最近のジャニーズ事務所はこうしたスキャンダルに厳しい姿勢を示すようになり、メディアもその処分を受けて報道するようになっていた。