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分科会はなぜ東京除外だけの「GoTo」実施に反対しなかったのか? 官邸の言いなりになった医療専門家たちのひどい言い訳

 実際、分科会の姿勢に対し、片山善博・元鳥取県知事は本日放送の『ひるおび!』(TBS)で、こう批判した。

「岡部さんの発言ですけど、『止めようとか3カ月遅らせたほうがいいんじゃないかという発言はひとりもいなかった』っていうのは、ちょっと私なんかは分科会のあり方としては異様に感じますよ。専門家集めたみなさんで、やっぱりウイルス対策からすれば止めるべきだというのは当然出て然るべきですよね」
「ウイルスの専門家のみなさんがまったく本音を言わないというか言えないというか、そういう会はね、私は害悪だと思いますよ」

 専門家会議の姿勢にも疑問は多々あったが、分科会に改組し、今回の件でさらに「政府の追認機関」としての立ち位置が浮き彫りとなったといえるが、この調子で感染再拡大を食い止めることなど、どだい無理だ。

 事実、昨夜の会見で尾身会長はまたも偽陽性・偽陰性の話を持ち出し、無症状者に対する大規模な検査の実施を否定。感染を防ぎながら経済を回すことのできる状況をつくり出すというなら、必要な業種には補償をした上で検査を大規模に実施し、感染を広げる無症状者を把握、隔離・療養をおこなうことで職場や学校での感染リスクを低くし、その上で経済や社会活動を再開させるしかないが、この国にはそれをやる気がまったくないらしい。

 徹底した検査もないまま、“自己責任”で実施される「Go Toトラベル」。この政策によって、無用な混乱と不幸が起こることがなければいいのだが……。

最終更新:2020.07.17 09:59

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