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マスコミはなぜ水原希子への差別攻撃を放置するのか!「日本人感出すな」「日本名名乗るな」攻撃の背景にある在日コリアン差別

水原希子Twitter


 またしても、水原希子がひどい差別攻撃を受けている。

 6月15日にある一般ユーザーが〈水原希子、て日本国籍じゃないんだよね?
これ以上何かやるなら日本人感を出すのをやめてほしいと思う。毎度、私が日本の女性の代表感出すのが言ってることの是非でなく国籍的に引っかかることしかない〉などと差別的投稿(現在は削除)。

 この卑劣な投稿に対し、水原は真っ向から反論。上記の投稿をリツイートした上で、以下のようにツイートした。

〈私がいつ日本人感出しましたか?日本国籍じゃなかったら何か問題ありますか?29年間、日本で育って、日本で教育を受けてきました。何が問題なのか全く分かりません。〉

 何から何まで、水原の言うとおりだろう。水原自身が何度も公言しているように、水原はアメリカ人の父と在日コリアンの母の間にアメリカで生まれ2歳から日本で育ち、日本の芸能界でデビュー。現在の活動は日本だけにとどまらないが、日本をベースに活動している。水原自身はその多様なルーツを活かし「地球市民でありたい」と何度も語っており、「日本人感」とやらを売りになどしていない。もししていたとしても、いったい何が問題なのか。水原に限らず、日本社会には様々なルーツを持った人が生活しており、日本国籍か否かによってその生活や言動が制限されるならば、それこそ差別そのものだろう。

 ところが、逆にこの水原のツイートのほうが炎上状態になり、さらなる差別攻撃を受ける事態となっているのだ。

 匿名のネトウヨだけでなく、安倍応援団のネトウヨ文化人たちも同調して水原攻撃を展開している。

「在日特権」など差別デマをふりまいてきた“ネトウヨのアイドル”竹田恒泰氏は〈いえ、問題ありません。日本を愛してくれるなら。本心から「私たち日本人は」という話し方ができるなら。たとえ日本国籍でも日本を貶めようとする人は、困ったものです。ましてその人が外国籍なら、尚のこと〉とツイートし、「外国籍なら尚のこと日本を愛せ」などという差別丸出しの要求を課し、極右ネトウヨ論壇で現在売り出し中のウクライナ出身・日本在住のナザレンコ・アンドリー氏も〈つまり民族的にも法的にも「日本人」の要素が皆無。にも関わらず日本名を名乗り、日本人として発言しようしている。言論の自由を侵害してはいけない。しかし、ポジションを明らかにした上で発言しないと、反感を買ってもしかたがない。詐欺的な成りすましをやめて、外国人として意見を言えばいいだけ〉と、水原が自らのルーツを公言していることを無視して「詐欺的な成りすまし」などとまるで犯罪者扱い。

 さらに「リベラルの男はキンタマ小さい」なるトンデモを披露したこともある動物行動学研究家の竹内久美子氏もツイッターで、ネトウヨ心性丸出しでこう攻撃した。

〈水原希子の名が思いっきり、日本人感出してるけど。でもって、反日活動してるよね。〉(現在は削除)

 ようするに、ネトウヨたちが水原を攻撃しているポイントは2つ。水原が「物を言う女性」であること、そして、在日コリアンのルーツを持つこと。つまりミソジニーと民族差別に他ならない。

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