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田崎史郎が検察庁法改正問題で「黒川検事長と安倍首相は近くない」と嘘八百の政権擁護! 大谷昭宏、ラサール石井にツッコまれ馬脚

 なんと、 “黒川氏と安倍首相が近いというのは嘘で、黒川氏を引き立てたのは別の閣僚だ”と主張しだしたのである。

田崎「黒川さんについてはですね、安倍さんや菅さんに近いとよく言われて、そう思われているんですけれども、この人事を決めたのは、あの〜、東京高検の検事長に決めたのは、前任の法務大臣の山下貴司さんなんですよ。で、山下貴司さんは前任の上川陽子さんと相談しながら決めているんですね。で、官邸はね、安倍さんも菅さんもあの当時話していて、『林さんでもいいのにな』という話をされていたんですよ。でも、法務省がそこまで言うならそうしようかっていうことで、むしろ後ろから乗っかったかたちなんですよ」

恵「じゃあなんで(黒川氏は)『政権におもねる方』って話になってきているんですかね?」

田崎「それはね、僕はこの間の、2〜3年の報道の仕方。一連の報道を見ると、全部安倍さんや菅さんのせいになっているんですよ。でも、僕が自分で取材する限り、決められ方が違うんですよ。やっぱり去年まで法務大臣やられていた山下貴司さんがわりと、そこで決められている話なんですよ」

 黒川氏を推しているのは安倍首相や菅義偉官房長官ではなく山下元法相……!? まったく寝耳に水の珍説が飛び出したのだが、山下氏は石破派所属の3回生議員で、安倍首相が法相に抜擢したのは「石破派を干している」というイメージを払拭するため。山下氏は安倍首相と思想の近さはあっても子飼い議員ではけっしてない。だいたい、安倍首相への影響力もなければ現役法相でもない山下氏が、今年1月、どうやって前代未聞の検事長の定年延長をやらせられるというのか。

 実際、司法界の事情に詳しい大谷氏が、再び田崎氏の話にこのようにツッコミを入れた。

「田崎さん、ちょっとねえ。いま田崎さんがおっしゃっていた林さんの人事にかんしていうと、私が聞いている話はちょっと違いますね。山下さんはむしろ林真琴さんの千本ノックを受けたと言われるぐらいの検察官だったんですね。ですからそのへん裏話になってきちゃいますけど、どっちが本当かわかりませんけども、一概には、いまの田崎さんのお話に私としては頷く気にはならないですね」

 しかも、田崎氏は「報道が間違っている」と言うが、御用メディアである読売新聞でさえ、黒川氏を定年延長してまで次期検事総長に推したのは安倍首相と菅官房長官だとはっきり書いている。

〈次期検事総長の人選は、昨年末から官邸と法務省との間で水面下で進められた。同省から複数の候補者が提案されたが、安倍首相と菅官房長官は黒川氏が望ましいとの意向を示したという。〉(2月21日付)

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