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マーティン・ファクラー特別寄稿

元NYタイムズ東京支局長が警鐘! 新型コロナのフェイクニュースから身を守る方法 「インフォデミック」というもう一つの“感染症”

 今や全世界で新型コロナのフェイクニュースが吹き荒れ、各国政府や国際的な医療組織、メディア、NPOや科学技術そのものへの信頼を貶めている。彼らこそ、パンデミック対策におけるグローバルな連帯を主導するリーダーであるのだが。

 このコロナ禍は、フェイクニュースをのさばらせる恰好の土壌となっている。その最大の要因は、ウイルスについて科学的・医学的に解明されていない点が多々あることだ。知識の欠如が、大きな恐怖と不安を生み出している。

 さらに、これはソーシャルメディア時代における初の世界的パンデミックだ。つまり、人類史上初めて、一般市民が刻一刻と変化する感染症のニュースをリアルタイムで享受しているということだ。

 ウイルス関連のフェイクニュースや陰謀論の氾濫は、全世界が対峙する課題となった。WHOの事務局長を務めるテドロス・アダノムは現在、フェイクニュースは知性と常識を攻撃する感染症(インフェクション)という意味で、インフォデミックという言葉を使っている。

 最新の研究結果は、ソーシャルメディアがこの“情報の感染症”の温床であることを明らかにしている。ニューヨーク大やスタンフォード大をはじめとした心理学や行動科学の専門家たちは、4月30日の「ネイチャー」誌に寄稿した記事の中で、フェイクニュースや陰謀論は致命的なリスクをもたらしていると警告する。

「新型コロナウイルスによるパンデミックは、陰謀論やフェイクニュース、誤報の氾濫をもたらした。一般市民にとって、科学的エビデンスや事実と、信頼性の低い情報との区別が困難になっている」(https://www.nature.com/articles/s41562-020-0884-z#Sec13)

 陰謀論は、さらにネガティブな影響をもたらしうる。アメリカの陰謀論信者たちは、このウイルスを最初にもたらしたと見られる人々、特に中国人やアジア人に対する人種的嫌悪をさらに煽ろうとしている。

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