小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」66

都立墨東病院の院内感染による医療危機は小池百合子都知事の責任だ! 医療マスク欠乏を隠蔽し「マスク確保」と大嘘

4月23日の小池知事会見(撮影・横田一)


 東京都が「マスク不足無し」の“大嘘発信”(虚偽情報の垂れ流し)をしたのは、国会審議から4日後の3月6日。都立病院を担当する「都病院経営本部」はホームページで、「診察に必要な医療用マスクを確保しています」とマスク不足を否定したのだ。医療現場の悲鳴(SOS)を受け止めて改善策を実施するのではなく、危機的状況の隠蔽改ざんに走ったともいえる。小池知事氏が隠蔽改ざんを指示したのか、都職員が小池知事を忖度したのかは不明だが、どちらにしてもトップの責任は免れない。

 都立墨東病院が緊急救命受け入れ一部中止をした直後の4月23日と翌24日、会見終了直後に大声で叫ぶ“声かけ質問”をした。小池知事に質問者として指されない“記者排除”が年末から続いていたためだ。

〈4月23日の都知事会見後の声かけ〉
――知事の隠蔽改ざんが墨東病院の危機的状況の原因ではないか。ずっとマスク不足だったのに「マスク確保」と大嘘の発信をしたのではないか。(都のHPで「マスク確保」と発信をした)都病院経営本部の責任はないのか。嘘八百ではないのか。
(小池知事は無言のまま立ち去る)

〈4月24日の都知事会見後の声かけ〉
――知事が見殺しにした墨東病院、ずっとマスク不足だったのに「マスク確保」と大嘘発信をしたのではないか。都の隠蔽体質が医療崩壊を招いたのではないか。

(小池知事は無言で立ち去るが、その間、都職員がマイク音声で私の声かけ質問をかき消そうともした)

 なお4月24日の会見で小池知事は「東京都でも、先日も(都庁などの)ライトアップによりブルーを示すことによって、医療従事者へのエールを送っているところです」と語ったが、正直唖然とした。都立墨東病院の医療崩壊を招いた“A級戦犯”が自らの怠慢を恥じることなく、医療従事者を励ます“指揮官役”に大化けしたように見えたからだ。「コロナのたぬき」という新たな異名で呼びたくなったのは、小池知事の厚顔無恥ぶりを目の当たりにしたためだ。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。