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自民党・稲田朋美と松川るいが緊急事態宣言のさなか靖国神社に参拝! 非難殺到で松川はツイート削除も安倍一派のカルトぶり露呈

靖国参拝をアップした稲田朋美Twitter


 昨日の憲法記念日、日本会議系のネット改憲集会で新型コロナ感染にかこつけた緊急事態条項の必要性を訴える改憲メッセージを出した安倍首相。

 検査体制も医療体制も整えず自粛補償もしない政権の酷い対応がこんな結果を招いているのに、すべてを憲法のせいにしてコロナを逆に改憲PRに利用するとは……。全く開いた口が塞がらないが、しかし、安倍首相とその取り巻きが「国民の生命を守る」より自分たちの「極右イデオロギー実現」を優先しているのはこの改憲の問題だけではない。

 実は、この間、安倍側近議員の唖然とするようなカルト行動がネット上で批判を集めていたのをご存知だろうか。

 安倍首相への過剰なヨイショ質問とネトウヨ発言で有名な自民党・松川るい参院議員が4月29日、こんなツイートをしたことがきっかけだった。

〈昨日は稲田代行らと靖国神社にコロナ収束祈願にまいりました。今日は、これから予算委です。〉

 そして、ツイッターには稲田朋美・自民党幹事長代行と松川議員、男性2人が靖国神社を背にした写真が……。

 そう、安倍首相が緊急事態宣言を発出し、国民に不要不急の外出を強く要請している中で、与党幹部である稲田幹事長代行と安倍首相子飼いの松川議員が堂々と、神社参拝という「不要不急の外出」をしていたのである。

 実際、この前日の4月28日には、稲田議員も、同じ写真をアップして、こうツイートしていた。

〈主権回復記念日。平成18年から毎年伝統と創造の会で靖国参拝と続けてきました。今年はコロナの影響で会として参拝は中止しました。高鳥さん、三ッ林さん、松川さんと参拝しました。〉

 沖縄を置き去りにして本土がアメリカから独立した日を「主権回復記念日」などと祝うのも極右丸出しだが(https://lite-ra.com/2017/01/post-2820.html)、その参拝を中止したものの、結局、稲田幹事長と松川議員、さらに高鳥修一・自民党筆頭副幹事長と、三ッ林裕己衆院議員の4人でのこのこ出かけたということらしい。

 一体この人たちはどういう状況かわかっているのか。神社参拝といえば、安倍昭恵夫人が3月に大分県の宇佐神宮に出かけていたことが批判されたが、これはそれどころの話ではない。彼女たちが参拝したのはゴールデンウイークを目前にした4月28日。繰り返すが、これは安倍首相が緊急事態宣言を発出した真っ最中で、ゴールデンウイーク中の不要不急の外出自粛を強く要請した直後のことだ。にもかかわらず、与党議員や与党幹部が「靖国参拝」を錦の御旗にそれと逆行する行動をしたのだ。

 しかも、松川議員にいたっては、4月22日、ブログに「不要な外出は最前線で戦う医療従事者の必死の努力を無にするもの」という記事をアップ。〈政府がもっと外出規制を厳しくするよう要請していきたいと思います。特措法でまだとれる措置はあります。それでも、不用意な外出をする方が止まないようであれば、より厳しい措置を取ることが可能な法改正をするよう取り組みたいと思います。〉と主張していた。

 ところが、自分は6日後に靖国参拝。我慢するのは国民だけで、自分たちは何をやってもいいとい思っているのか、あるいは、靖国参拝だけは許されるとでも思っているのか。

 さらに、この行動が呆れはてるのは、行き先が靖国神社なのに、松川議員が目的を「コロナ収束」祈願だったと言い放っていたことだ。

 与党議員が国会でやるべきコロナ対策をとらずに“神頼み”というのも呆れるが、靖国は、明治維新の官軍や旧日本軍の戦没者を“英霊”と称して祀り、戦意高揚を煽るためにつくられた神社だ。そんなところに「コロナ収束祈願」って、こいつらは本当に靖国神社の意味をわかっているのか。それとも“靖国は万能の神”というカルト信仰に取り憑かれているのか。

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