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「2週間の休業要請見送り」で田崎史郎と西村大臣がデマ!根拠にされた西浦教授が「田崎=西村ラインの嘘話」「休業はすぐに」

 実は、田崎氏はこの間、安倍首相や政権の迷走するコロナ対策を擁護するために、デマを振りまき続けている。

 たとえば、PCR検査を抑えてきたことで感染の実態が把握できていない問題でも、安倍首相の「PCR検査の数は少ないが死者の数は多くない」という主張を補強するため、6日の『モーニングショー』で「肺炎での死亡者全員にCT検査をおこなっている」と言い張り、「ありえない」と集中砲火を浴びたばかりだ(しかも、翌日の『モーニングショー』では、肺炎の死亡患者へのPCR検査を実施できていない実態が取材で明らかになった)。

「2週間様子見」についても、前日8日の『モーニングショー』ではまったく違うことを言っていた。

 岡田教授から「田崎先生、『8割がたをまず抑えましょう』と、『じゃあ2週間様子を見て、その行動制限、変容を見て、その数値を見て、じゃあ次にしましょう』というのは、専門家会議からのアドバイスなんですか?」と質問されると、田崎氏は「8割がたというのは専門家会議の見解ですよね。いや、専門家会議の、正確に言うと北海道大学の西浦先生……」と答えたのだが、そのあと、岡田教授からさらに「『様子を見ていい』『様子を見ましょう』っていうのは、どこから出てきたんですか?」とつっこまれると、こう答えたのだ。

「それはおそらくね、西村担当大臣と尾身先生の話し合いのなかで出てきたことだと思います」

 そう、このときは、専門家会議の副座長で諮問委員会の会長である尾身茂氏との話し合いで決まっていたと言っていたのである。それが、翌日には、西浦教授の意見ということになっていたのだ。

 しかし、今回の「“2週間の様子見”は西浦教授の意見を伝えただけ」という嘘は、田崎氏一人の問題ではない。前述したように、これは田崎氏が「西村康稔大臣に電話して、『一体どういうことを言われたんですか?』というふうに確認しましたら、これ、ご本人が話していいって言うんで話します」と明言したうえで語ったことであり、西村担当相が発信源なのだ。

 実際、被害者の西浦教授も先に紹介したツイッターで「田崎さんのソースは官◯ですね」と、官邸の手で責任を押し付けられたことを示唆していた。

「“2週間の休業要請見送り”は完全に官邸の政治判断で、専門家会議の意見なんて聞いている形跡はまったくない。ところが、田崎氏が前日、西村大臣と専門家会議の尾身副座長が話し合って決めたと適当なことを言ったため、西村大臣が慌てて訂正、すべてを北大の西浦教授のシミュレーションのせいにしたんじゃないか。たしかに、西村大臣は休業要請延期を求めた際に、知事会には西浦教授の分析を伝えていたようだが、完全に趣旨を歪曲していた。ようするに、最初から最後まで、西浦教授の分析を悪用したんですよ」(政治評論家)

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