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クルーズ船死亡者「コロナ感染者かどうかも言えない」は安倍政権の失態隠しか! 感染者に続き死亡者も隠蔽、対策本部も5日間開催せず

 いや、この情報遮断には、「検査をしない」問題と同様の動きがあるとの見方もある。本サイトで昨日伝えたように(既報参照→https://lite-ra.com/2020/02/post-5272.html)、安倍首相は「18日から1日3000人の検査が可能」などと述べていたものの、そんな検査体制はまったく実現されておらず、韓国が23日16時発表で検査実施数がのべ2万件を超えている一方で、厚労省発表資料によると21日12時時点でのべ693人(チャーター便帰国者やクルーズ船乗船者のぞく)しかPCR検査がおこなわれていない。しかも、厚労省はこの連休中の検査実施数を公表していない有様だ。

 韓国の感染者が763人、死者が7人になったことを受けて、ネット上ではネトウヨが「中国・韓国の渡航を禁止しろ」と叫び、ワイドショーも「韓国の感染者が拡大」などと国内そっちのけで伝えているが、これは日本の約20倍も検査が実施されているからだ。

 日本も韓国並みに検査を実施すれば、感染者数が何倍にも増えるのは確実。にもかかわらず、一向に検査を拡大しようとしないのは、厚労省職員に検査させないのと同じで「検査をすれば感染者が増えるから、感染者数を少なくとどめておくため」ではないのか。

 そして、今回の死亡発表の情報シャットアウトを見ていると、安倍政権は「死者数」でも同じような隠蔽をやろうとしているとしか思えない。新型コロナが原因と疑われている死亡者でもいろんな理由をつけて断定せず、最終的に死亡者にカウントしないで済まそうとしているのではないか。

 また、日本には現在、症状がかなり重症化し、感染が疑われる場合でも、検査が受けることができない状態に置かれている人たちが数多くいるが、この先、検査を受けずに死亡する人が出てきても、新型コロナ感染の死亡者としてカウントされることはない。昨日発表された死亡者は、クルーズ船の乗客だったため、疑問の声があがったが、市中の感染の疑いのある人が検査を受けないままなくなった場合は、死亡の事実すら誰も知ることができないため、問題になることはない。そんなふうに考えているのではないか。

 これは決して陰謀論ではない。実際、安倍首相と政権の姿勢を見ていると、とにかく国民の生命や健康を守るより「事態を小さく見せる」ことしか考えていない。それは韓国との比較からも明らかだ。

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