まず、会場費と料理代を含めて「もっとも安くていくらからか」と尋ねると、「1万1000円のプラン」と回答。「5000円でお願いできると聞いたのですが」と訊いてみると、こんな答えが返ってきた。
「そのようなプランはございません」
ホテルニューオータニは国内を代表する高級ホテルのひとつであって、5000円のプランがないというのは当たり前の話だろう。しかも「前夜祭」では、オバマ大統領来日の際に訪れた高級店「銀座久兵衛」の寿司までふるまわれていたと指摘されている。つまり、最低でも1万1000円+久兵衛の寿司オプションの代金がかかるはずなのだ。
だが、きょうの『モーニングショー』では、田崎氏がこんな擁護を展開していた。
「これね、訊いてみますと立食パーティなんですよね。テーブルがいくつもあって、そのなかに寿司があったかもしれない。ですけども、850人の方々に、全員に久兵衛の寿司を出しているわけじゃない。当たり前のことながら。で、実際にこういうときの食事を出すのは、850人集まられたとしても、人数の半分くらいしか食事を出していないんですね」
食事は人数の半分くらいしか出さない──。いかにも“パーティ慣れしてます風”に田崎氏は解説したが、通常ホテルの宴会は料理代での稼ぎが大きいわけで、「半分だけにして」などという発注が通るのか。
そこでホテルニューオータニに、仮に「鶴の間」を600人で借りて、料理が余るかもしれないので300人分でお願いするということは可能かどうか尋ねると、「時々の状況によってお話し合いのなかでないわけではない」ものの、「それを前提でお受けすることはありません」ということだった。この「時々の状況」というのは、宴会場に空きがあるときに直前予約が入るような場合だという。つまり、通常の契約では、田崎氏の言うような「人数の半分くらいしか食事を出さない」というのはありえないのだ。