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あいトリ補助金取り消した文化庁・宮田長官があのAPA元谷代表とヨイショ対談!「APAが大好き」「元谷代表は芸術家」

 それにしても、いったい密室で行われたこの不透明な決定は誰が命じたものなのか。まず疑われているのが国会で「見直す必要なし」答弁した前述の文化庁トップ・宮田長官だ。

 宮田氏といえば、イルカをモチーフにした工芸作品などでも知られるように、本人が芸術家だ。2016年まで約10年間も東京藝術大学の学長を務めた。今回、宮田長官の出身である東京藝大からも有志の連名で抗議文が出され、同学生や教員による集会では「文化庁が文化を殺すな」と訴える声があがった。宮田氏も本来なら「表現の自由」を最大限に擁護すべき立場で、助成金取り消しを許すなんてありえない。しかし、宮田氏については「その交友を見ると、積極的に助成金取り消しに関わっていても不思議はない」との声もある。

 というのも、宮田氏は今年7月、あのAPAグループの元谷外志雄代表と対談をしている事実が明らかになったからだ。いうまでもなく、APAの元谷代表は「南京虐殺はなかった」などのトンデモをばらまき、歴史修正の懸賞論文を主催する“極右のタニマチ”にして安倍首相の「ビッグサポーター」。対談はアパグループの機関誌「Apple Town」9月号に収録され、アパのホームページでも公開されている。

 そのなかで、宮田長官は同じ北陸地方出身の元谷氏と意気投合。「日本文化は全て外国に由来するのではなく、日本で独自に発達したものも多いでしょう」と胸を張る元谷氏に対し、宮田氏は「日出ずる国、シルクロードの終着点でもあることで、私も日本人の選択眼は常々凄いと感じています。遺伝子にそれが組み込まれ、今にまで続いているのではないでしょうか」などと相槌をうっている。

 とりわけ目に余るのが、宮田氏がゴリゴリの歴史修正主義者である元谷代表をこれでもかとヨイショしていることだ。「お聞きしていると代表の人生はドラマそのもの。シナリオを書いて、監督兼主役で映画を作ってみてはいかがでしょうか(笑)」「いわば街をデザインしたということですね。最も弱いとおっしゃっていましたが、代表も十分芸術に造詣が深いですね。立派な芸術家です」などと、まるで元谷氏を接待しているかのようなセリフを並べ、さらにアパホテルの施設に対しても、歯が浮くような賞賛を連発している。

「私はアパホテルの大浴場が好きなのですが、部屋数の多いホテルの場合には大浴場を作った方が、水道代などが安くなると以前お聞きして、驚きました」
「またAPAのロゴも、私達芸術家の目から見ても非常に目立って美しく、覚えやすくできています」
「またJAPANからJとNを取った真ん中にあるのがAPAです。これも素晴らしい」

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