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ニッポン抑圧と腐敗の現場 60

安倍首相が秋田で「イージス・アショアは必要」演説もデタラメだらけ! 筆者が直撃するも…

応援演説する安倍首相(撮影・横田一)


 事実歪曲としか思えない"フェイク演説”はこの後も続いた。「トランプ大統領にきちんと物が言える」かのようなエピソードを次のように披露したのだ。

「(大阪で開催されたG20で)私は議長席を麻生大臣に譲り、トランプ大統領と直談判をした。『何とか、この地球の未来を守るために、G20でしっかりとメッセージを出していきたい。アメリカも少し妥協してもらえないのか』という話をしました。そうしたら『こういう案だったら、いいかも知れない』とアメリカが妥協案を出して来た。これを原点にして、最終的には難しいと言われた首脳宣言を出すことが出来ました。皆さん、『恐らくトランプ大統領は型破りの大統領だ』と思っておられると思います。トランプ大統領は意外と人の話を聞くのです。『意外』というのは少し語弊があるかも知れませんが、私の話の筋が通っていると思えば、『分かった、シンゾー、協力するよ』と言って協力をしてくれます。米国は日本にとって唯一の同盟国。日本がもし海外から侵略を受けたら、日本を守るために戦ってくれる唯一の国であります。この米国の大統領と信頼関係を持つことは、日本の総理大臣として最大限の責任があると考えています」

 おかしいと思わないだろうか。「安倍首相はトランプ大統領と対等で信頼関係を有している」と安倍首相は自画自賛しているが、それなら、なぜ「日本はイージス艦倍増計画中だからイージス・アショア購入はする必要はない」と筋の通った話をしなかったのか。米国製兵器爆買要請を快諾した挙げ句、秋田と山口をハワイとグアムの米軍基地を守る米国防衛前線基地(「太平洋の盾」=前記事参照)にして日本の領土の一部を米国に献上するに等しい“売国奴的下僕外交(政治)”が罷り通るのは、筋の通った話ができないからではないのか。こんな疑問が沸き起こってきたのだ。 

 そこで大館市での応援演説後、聴衆とのハイタッチを終えて「みなさん、ありがとうございます」と言った直後の安倍首相を直撃、「総理、秋田が攻撃対象になっていいのですか、イージス・アショアで」と声をかけた。しかし安倍首相は、こちらを一瞬振り向いて手を振った後、すぐに顔を背けて無言のまま車に乗り込でいった。イージス・アショアという米国製兵器爆買で秋田が米国防衛前線基地となり、県民の命や安全が脅かされるのは明白だ。安倍首相は謝罪したものの、秋田への配備方針は不変で、米国に言いなりの“売国奴的下僕外交(政治)”に邁進していることが露呈した形だ。形だけの謝罪で秋田県民の怒りは収まるのか。参院選秋田選挙区の結果が注目される。

最終更新:2019.07.14 10:34

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