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堀江貴文はやっぱり頭よくない!『サンジャポ』で「デモの絵面がヤダ」「税金泥棒は捨て台詞だからいいじゃん」

 しかも、『サンジャポ』を見てもよくわかるように、社会問題に対する知識もないし、深いことなんて何も考えていない。

 たとえば、驚いたのが、杉村太蔵が「税金泥棒という言葉を置いておいても、“もらってる給付よりも納めてる税金のほうが少ない”と“そんな奴がデモしてる、真面目働け”と。こういう発言の根底にはね、やっぱり堀江さんは納税してるやつが偉いんだ」と、堀江のツイートの背景に新自由主義思想があることを質したときのことだ。てっきり堀江は竹中平蔵みたいな人頭税導入論でも語るのかと思いきや、なんと「そういうふうに思うのが、まず「僻み根性」などと否定することしかできなかったのだ。

 空前絶後のスカスカぶりだが、だったら、なぜわざわざ年金問題に首を突っ込み、「デモに参加するより働け」とか「納税しろ」とかデモをここまで過剰にディスってくるのか。もはや単なる新自由主義を超えた新自由主義ファシズムとでも呼びたくなる。

 本サイトは、ホリエモンがこのところ、政権批判の動きばかり攻撃するようになっている一方で、自分は安倍政権下で自分のかかわる事業が国から恩恵を受けている、と指摘した。堀江はロケット開発を手掛ける「インターステラテクノロジズ」なる企業を2013年に立ち上げたが、じつは同社は経産省の「宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業」に公募に応募し、2015年度〜2020年度の計6年間の委託先として決定している。

 これって、自分が安倍政権の恩恵を受け続けるために、安倍政権の批判者を叩いてるということにならないか、と。その疑いは、この日の『サンジャポ』でさらに濃厚になった。

 デモ嫌いの太田が「ホリエモンが引っかかってるのが、あれはパフォーマンスなんじゃないのってところ」というと(この日の太田はホリエモンに匹敵するくらい酷かった。この問題は別稿で指摘したいと思っている)、堀江は我が意を得たり、とこう応じたのだ。

「結局、“安倍ガー”って言う、安倍さんが嫌いな人たちが、安倍さんをなんとかして政権から追い落としたいっていうところの、そういうことがメインなわけ、あの人たちは」

 言っておくが、今回の「年金返せ」デモの主催者は「『年金返せデモ』は、年金保障の問題をテーマにした有志の個人によるデモ」と明言しており、実際「年金問題のシングルイッシューで、直接的な政権批判はコールしない」「年金のテーマ以外の弾幕や旗は控えてください」など事前に繰り返し呼びかけていた。それを“安倍ガー”と決めつける。もはや、ホリエモンの発想は百田尚樹や小川榮太郎など、ネトウヨ安倍応援団となんら変わらないということだろう。

 全くため息しか出ないが、しかし、謎なのは、こんなホリエモンを崇め、今回の税金泥棒ツイートに「よく言った」と快哉を叫び、一緒になって年金デモを攻撃する信者がたくさんいることだ。あんたらこそ、ホリエモン的弱肉強食社会では、いいカモでしかないと思うのだが……。

最終更新:2019.06.24 02:20

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