詩織さんは、カルバン・クラインのオファーを受けた理由を自身のFBに綴っている。〈カルバンクラインから連絡をいただいた時は、いくら女性をエンパワーしたいと言われても下着と聞いて、お断りするつもりでした〉という。だが、〈「レースの下着を履いていたから同意していた」と無罪判決になったアイルランドでのニュースを見て、これまで自分自身に向けられた服装への批判などがフラッシュバックしたと同時に、このCKオファーについて考え直し、参加させていただくことにしました〉。今回の出演に関しても、自分の信念を強く持っていることがわかる。詩織さんは〈どんな格好をしていようが、どんな下着を身につけていようがそれは同意にはなりません〉と続けている。
日本社会において、いまだに「性暴力被害者」に対する偏見やバッシングが横行していることは事実だ。だが、詩織さんの行動が、その風潮を確実に変えつつあることは間違いない。キャンペーン映像のなかで、カルバン・クラインのアンダーウェアを纏った詩織さんは、このように語りかけている。最後に引用しておこう。
「私は女性が女性を助けたり、サポートするということは、女性が社会的に力を得る上で大切なことだと思います。私の役目はその小さな主張を見つけて、それを世界に届けること。私たちに必要なのは、自分を信じ、真実を信じること」
(編集部)
最終更新:2019.03.27 09:53