嵐がいかにタキツバの存在にナーバスになっていたかがよくわかるエピソードだ。ところが、タッキー&翼がそこまで売れないと見ると、今度はこんなことを言い出したという。
〈そんなある日、嵐の5人でタキツバが予想していたほどには売れていないという話題になり、櫻井がしみじみとした口調で、
「俺たちって、いい時期にギリギリでデビューできてよかったよね」
と、言った〉
嵐の元側近スタッフはこの櫻井の発言をこう解説する。
〈Jr.ブームは嵐がデビューした翌年、ピークに達し、それ以降は失速。ピークから2年後にデビューしたタキツバは、ブームの追い風を受けられなかった、という意味だ。
Jr.のエースと2番手として本体に残された2人のデビューは、「満を持して」ではなく、「時すでに遅し」だったともいえる〉
そして、〈タキツバは嵐にとって脅威ではなくなった〉のだという。
しかし、その後も嵐と滝沢が共演する機会はほとんどなかった。今年7月、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS)で滝沢と櫻井翔が、和解のキスをして話題になったが、嵐と滝沢の共演がほとんどなかったのは、両者の個人的な感情だけが理由ではない。
最大の要因は、SMAP解散の原因にもなったジャニーズ事務所における派閥抗争の影響だ。