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安倍応援団やネトウヨが仕掛けた「バッシング」をMBSのドキュメンタリーが検証! 予想以上にデタラメな正体が

 番組では、安倍首相を称賛、徹底擁護すると同時に、歴史修正をもとにした中韓へのヘイト記事、さらに野党や政権を批判するメディア、評論家などを槍玉に挙げつづけている「月刊Hanada」を取材。なかでも番組が注目したのは、杉田議員の“生産性がない”問題で「新潮45」が廃刊したことについて、同誌が2018年12月号で「朝日と連動して言論の自由を潰した新潮社」と題した櫻井よしこ氏やノンフィクション作家・門田隆将氏らの鼎談記事を掲載したことだった。

 というのも、この記事のなかで花田編集長は「杉田論文を最初に問題視したのは朝日新聞」と発言。そして、門田氏が「朝日と連動して社内で仲間を糾弾するということが行われた」「内部でしか知り得ない情報が、即座に朝日の紙面で暴露された」と朝日バッシングに話を繋げているのだ。
 
 たしかに朝日の記事では新潮社の編集者や関係者など内部の声が取り上げられたものもあったが、それは他のメディアも同様で、匿名の内部情報はさまざまなメディアで紹介されていた。そもそも、新潮社が廃刊を決めたのは、本サイトで記事にしたように、作家の執筆拒否の動きが広がるのを恐れた佐藤隆信社長のツルの一声、ただそれだけ。「朝日と社内関係者が連動して廃刊させた」なんてヘソが茶を沸かすほどあり得ない話だ。

 しかも、だ。この記事で花田編集長は、とんでもない嘘をついていることを番組ディレクターは指摘。朝日が杉田論文の問題を報じたのは、デジタル版が7月23日、紙面では翌24日なのだが、それよりも2日早い同月21日にすでに毎日新聞のデジタル版が「「生産性なし」自民・杉田議員の寄稿が炎上」と記事にしていたのだ。

 このことを番組ディレクターが伝えると、花田編集長は悪びれる様子もなく、こう言い放った。

花田「そうなんだよね。そうですよね、それはね。でも、毎日新聞は、そのー、あの、弱いんですよね。部数も圧倒的に少ないし、うん。そうですね。それはおっしゃる通りですね」
番組D「だから、『最初に問題視した』のは朝日ではなく毎日新聞だと」
花田「毎日だと。まあそうかもな。はい(笑)。でも、毎日じゃあ売れないと。やっぱり毎日新聞じゃダメなんだよ。朝日新聞じゃなきゃ(笑)」

 朝日バッシングでないと売れない、だからそのビジネスのためには嘘もつく──。花田編集長は自らそう認めたのである。

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