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安倍応援団やネトウヨが仕掛けた「バッシング」をMBSのドキュメンタリーが検証! 予想以上にデタラメな正体が

「裁量労働制の対象拡大」では、安倍首相が「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば一般労働者より短いというデータもある」と答弁。しかし、上西教授はいち早くこの答弁の問題点を指摘し、答弁の根拠となった厚労省調査に異常値が次々に発覚したことで、「裁量労働制の対象拡大」は法案から削除された。

 いわば上西教授は政府の虚偽データを見破った立役者であるわけだが、しかし、この上西教授に対し、自民党から誹謗中傷・恫喝する議員が現れた。当時、自民党厚労部会長だった橋本岳議員だ。

 橋本議員は5月7日、Facebookに〈後付けで噴飯ものもいいところ〉と上西教授を批判。その上、上西教授がデータ問題について“政権の意図への忖度による捏造”と記事で言及したことに対し、橋本議員は〈指摘するからには、『捏造を指示した連絡』などがそのうちきっと証拠として示されるものと期待しています〉などと書き込んだ。

 上西教授は橋本議員へ抗議し、記者会見で「私は公表資料などから緻密に検証をしていて、内部の人間に通じているわけではない。捏造を指示した証拠は示せるわけがない。勝手に検証の枠組みを作られ、『指示した証拠がなければ捏造とは言わせないぞ』と恫喝されたと感じた」(弁護士ドットコムより)と反論をおこなったが、これも杉田議員と同じ、政治家による“都合の悪い研究者潰し”“バッシング煽動”であることは間違いない。

 しかし、当の橋本議員に反省の色はない。橋本議員は問題となった投稿の一部を削除したが、今回、番組の取材に応じて、こう開き直ったのだ。

「まあ、疑いをもたれた、ということに感情的になってしまうということがあったわけです。ただ、感情的になってものを書くとですね、筆がすべるということになりまして、結果として思い込みで書いたものについてはお詫びをして削除をするということをしたわけです。なので、感情的に筆を走らせてはいかんというのが、私の、フッフッフッ、アレなわけです(笑)。落ち着いて書こうね(笑)」

 正当な指摘をおこなった研究者に、政治家という立場で恫喝をおこなったというのに、半笑いで「筆がすべった」と言い訳する……。この、最低限の誠実さも知性も見当たらない態度には呆れて二の句が継げないが、これは政治家だけの問題ではない。

 それは、杉田議員らと同じようにバッシングの煽動をおこなっている、安倍応援団メディアの存在だ。

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