「この記事は滝沢の引退とジャニー社長の後継問題についての記事ですが、そこにはタイトルにあるようなジャニーズ事務所内部の路線対立や、滝沢とメリーの娘である藤島ジュリー景子の険悪な関係などが詳細に記されています。そこには〈ジュリーさんが管轄する主流派とは別に、“滝沢派”が形成〉〈現場であっても二人はお互いに目を合わせようとせず、滝沢さんは『何、アイツ』などと嫌悪感を露わにしていた〉など2人の対立の詳細も書かれています。なかでもメリーさんが激怒したのが、タイトルの名前の順番らしい。自分たちではなく、滝沢のほうがなぜ先なのかと激怒。そして滝沢にインタビューに応じさせ、後継問題や事務所内の対立など否定させることになったのです」(ジャニーズ事務所に詳しい関係者)
こうしたメリー・ジュリー母娘の巻き返しは、9月13日に発表されたコメントにも表れていた。滝沢のコメントには「ジャニー社長の〜意思を継ぎ」と、自らが後継者であることの表明があったが、ジャニー社長が発表したコメントは、「滝沢秀明は〜手伝ってくれる」という表現で、微妙にトーンが違っているからだ。
さらに、同日、ジャニーズ事務所のHPに発表した社長メッセージには、今回の一件と関係なく、唐突にこんな記述が出てくる。
〈経営面では藤島ジュリーが日々精進しておりますので、私は一途にプロデユーサーとしての位置をKeepし、数多くの創作活動を続けることが出来ております。〉
「実は当初、ジャニーさんはもっと明確に、滝沢を後継指名するコメントを出すつもりだった。ところがそれを途中で、トーンダウンせざるをえなくなったんじゃないか、といわれているんです。ジュリーさんを認めるような言葉も配慮のために加えることになったんじゃないか、と」(スポーツ紙担当記者)
明らかなトーンダウンだが、今回の滝沢インタビューといい、ジャニー社長は結局、姉のメリー喜多川副社長にさからえなかったという飯島三智氏追放劇での構図が、滝沢後継者問題でも再現されてしまっているということだろう。
メリー・ジュリー母娘の巻き返しの一貫だった滝沢の異例のインタビュー。全てを否定させられた形の滝沢だが、こうした状況の中で、どうやってジャニー社長の意思を継いでいくのか。今後も注視が必要だ。
(時田章弘)
最終更新:2018.10.08 12:04