また、有働は“エビジョンイル”と言われたNHKの海老沢勝二元会長や数々の問題を引き起こしてきた籾井勝人前会長からも寵愛を受けており、「お上に従順になることで出世してきた」との評もある。事実、同じくNHKからフリーに転身した池上彰は、今年4月にさる番組の会見のなかで、有働のNHK退社について感想を問われ、「ジャーナリストとしては、そんな簡単にジャーナリストなんて自称してほしくないなと受け止めました」と、その本質を見透かすような発言をしていた。
その有働のニュースセンスのなさは、実は、『zero』初回放送後にハシゴ出演した『月曜から夜ふかし』にもあらわれていた。その日、特別に生放送にしてまで有働を出演させた『夜ふかし』は、同じ事務所のマツコ・デラックスの人気バラエティに登場させるという『zero』と有働のプロモーションだったわけだが、そこでも有働はトホホとしか言いようがない有様だった
『夜ふかし』ではメイン企画として番組後半、「全国の注目されないニュースを取り上げてみた件」というコーナーで「沖縄の子ども 中学生になると 急に学力低下問題」なるものをVTRで取り上げた。これは、沖縄の中学3年の2018年度全国学力テストが全国で最下位だったことをフックにした典型的な“沖縄ディス”の企画。沖縄県知事選の投開票の翌日というタイミングでこんな企画やること自体、番組のセンスを疑わざるをえないが、そんな沖縄をバカにするような映像明け、スタジオでマツコや村上信五に囲まれたスタジオの有働は、知事選についてはもちろん、企画にいささかの苦言も呈することなく、ただヘラヘラしているだけ……。
「ジャーナリスト」を標榜するニュースキャスターとして出演しておきながらこのザマなのである。はっきり言って、これでは『news zero』ならぬ「ニュース感覚がzero」だ。
いずれにせよ、新体制『zero』のあまりに腰砕けな内容と、それに輪をかける有働の“ヘタレMC”は、日テレの夜の報道番組から、政治の徹底検証や権力批判が完全にデリートされたという事実を示している。少なくとも、有働由美子が変わらない限り、今後も一切、『zero』には期待できない。
(編集部)
最終更新:2018.10.03 02:59