消費税2%増をドーナツ2個にたとえるせいじはどうかしているとしか思えないが、これに対し、遙が「いかに(お二人が)お小遣いを潤沢にもらっている立場にあるかですよ」と皮肉をかましたうえで、庶民にとってはけっして「たかが2%でない」ことを説得力をもって語り始める。
「なんでみんなポイントカードやTカードとかいろんなポイントカードで財布が膨らんでいるのかっていうと、1%、2%のサービスを追い求めて、財布ポイントカードでパンパンになっているわけですやん。そのなかでまで2パーあげるってどういうこっちゃ!」
この遙の意見にスタジオの観客からは拍手が湧き上がるが、しかし、せいじと八代は引き下がらない。せいじは「それ(ポイントカード)入れるから、さらに擦れてまた財布、買い替えなあかんやろ?」と混ぜ返し、「ほんま俺、思うんやけどな。10%でええと思うで」「計算しやすいからええやん! なにも変わらへんで2%で」などと、「たかだか2%」を主張し続ける。
さらに八代にいたっては、こんなとんでもないことを言い出した。
「法律で決まっているんです、私たち代表で選挙でしか意見を言えない。その選挙で選んだ人たちが決めたことを、なんで私たちが今度反対するんですか」
開いた口がふさがらないとはこのことだ。ようするに、選挙で選ばれたんだから、安倍政権のやることに一切反対するな、と言うのである。言っておくが、選挙で選ばれたというのは白紙委任されたということではないし、国民には憲法で選挙以外のさまざまな政治意思の表明の形が認められている。こんな民主主義の基本原則すら無視するとは、この男、ほんとうに弁護士なのか。
しかし、この八代の暴言については、本サイトが怒るまでもなかった。スタジオでも八代に対して非難の声が殺到したのだ。
遙からは「なんで愚直に従わなきゃいけないんですか。権力に従順な男やのぉ!」「長いものに巻かれて生きてこられたんですね」と鋭いツッコミが繰り出され、東国原には「(自民党への投票数は)たかだか2000万人くらいですよ。そのなかでも半分は(消費増税)反対ですよ。だから選挙で選んだその政党が正義であるというのは考え方、ちょっとおかしいよ」と完膚なきまでに反論されたのだった。