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東京ディズニーランドでキャラクターショー出演女性が“パワハラ”を提訴!「死んじまえ」「ババァはいらない」

 もう一人の原告である30代女性も同様に労災申請の協力を拒絶されたことがある。2013年1月、グリーティングの際に、成人男性の客から故意に右手薬指を反対側に折られたために負傷し、労災申請をしようとしていた時、女性の所属するグループのスーパーバイザーらから、労災申請への協力を拒絶されたのだ。「エンターなんだから、それ位我慢しなきゃ」「君は心が弱い」などと言われたという。

 2016年1月6日のショーの打ち上げの飲み会では、女性から喘息の相談をされたユニットマネージャーが 「病気なのか。それなら死んじまえ」「30歳以上のババァはいらねーんだよ。辞めちまえ」 「俺の前に汚ねえ面見せるな」などと発言していたというのだ。また、ある時には先輩アクターからは「お前みたいにやる気の無い奴は、全力でつぶすから」と言われるなど、上司を含む従業員12人からパワハラを受けていた。

 今回の女性二人も所属するオリエンタルランドユニオンへのこれまでの取材では、こうしたパワハラ的発言はよく聞かれるものだった。ディズニーリゾートの現場では、システムをうまく機能させるための3つの“魔法の言葉”があるのではないかとされてきた。「体調管理もあなたの仕事」「あなたのレベルが低いから」「あなたの根性が足りない」、という3つの言葉が従業員に過酷な労働と責任を押し付けるために使われてきたというのだが、告発が事実なら、舞台裏の現場ではそれ以上のパワハラ発言が横行していたことになる。

 こうした背景には、大きな権限を与えられたリーダーのさらに上からの圧力の問題や、立場の弱い従業員がそうした緊張感とストレスのはけ口にされている、という側面もある。

 日本型ホスピタリティ、おもてなしの代名詞のようにされてきたディズニーの臨時雇用者の使い捨てで成り立っている現実はどういったものなのか。裁判は秋から始まる。注目したい。

最終更新:2018.08.13 11:04

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