あまりにも当たり前の訴えだが、この森議員の発言に対して、自民党の参院副会長である愛知治郎議員は、こう言い放ったのだ。
「カジノというお話がありましたけれども、これはカジノだけではなくIR法案、総合リゾートの推進法案でありますから、それはしっかり議論していくべきだと考えております。(中略)災害対応は急務であり、最優先で取り組むべきでありますけども、その災害が起こったからといって、ほかの課題をまったく無視していいわけではありません」
「カジノじゃなく、カジノを含むIR法案だ!」などとできの悪いご飯論法みたいなことを言ったかと思えば、「災害が起こってもカジノは無視しない」と断言するとは……。だが、朝日新聞社が14・15日におこなった世論調査では、カジノ法案を今国会で成立させることについて、「その必要はない」と答えた人が76%にも達している。「災害のせいでカジノを疎かにするな」なんて、国民は思ってはいないのだ。実際のところそんなことを思っているのは、カジノ進出を狙う安倍首相のお友だちである里見治・セガサミーホールディングス会長や、カジノを日本で早く解禁させたがっているトランプ大統領と米カジノ企業くらいのものではないのか。
安倍首相の「やってる感」ポーズに、災害発生時に内輪でどんちゃん騒ぎ、「災害対応よりカジノ」という本音……。どこまでも安倍自民党は腐っているとしか言いようがないが、さらにここまできてもなお醜態を晒した閣僚がいる。河野太郎外相だ。
河野外相は14日、フランス・パリでおこなわれた革命記念日の軍事パレードに出席。安倍首相が8日になるまで非常災害対策本部を設置せず、その上、外遊取りやめを9日になるまで決断しなかったのは、自衛隊も参加するこのパレードに是が非でも出席したかったからではないかとも囁かれているが、渡仏した河野外相は安倍首相の分まで楽しもうと思ったのか、フランスから連続ツイート。それは、仏外務省内にあるという豪華絢爛な「王の寝室」のレポートだった。