告発状には「その後の経緯」と題して、選対幹部のウソがどう広まったのかについても記載されていた。
「被告発人の虚偽の言説は、その後、あたかも花角陣営が確認した事項のように新潟県内外に広まり、選挙期間中に、複数回、新潟市内、三条市内、及び県外、ソーシャルネットワーク(SNS)上で聞くこととなり、選挙運動の大きな妨げとなった。この虚偽の言説の元となったツイートをした匿名アカウント『永田町ウォッチャー(@nagatachowatch)』」は、その発言が虚偽であったことを指摘され、6月5日に当該ツイートを削除している」
このことについても、長谷川氏への直撃取材と一致する部分があったので以下のような質問をした。
――文春関係者にも聞いたのですが、「企画会議も通っていないし、記者も動いていない」と(答えた)。(10日の投開票日に)長谷川さん本人にも「文春の記者から聞いたのか」と訊いたら、まさにこの告発状にある「『永田町ウォッチャー』が根拠です」と答えた。ツイッター上の匿名の情報をさも事実であるかのように、記者のいる公の場で話すのはかなり確信犯的なやり方ではないかと思うが。
市民有志代表 そこについて私たちは非常に重く見ております。経緯として「永田町ウォッチャー」の方は6月5日に当該ツイートを削除、謝罪ツイートもしている。それにもかかわらず、そういった言説をその翌日(6日)にしたことで、非常に大きいことだと思います。
まさに確信犯的な選挙妨害(公職選挙法違反)と言わざるを得ない。私の直撃に対して長谷川氏は「文春の記者に聞いたのではなく、(永田町ウォッチャーの)ツイッターに書かれていた噂を話した。噂を広めるつもりはなかった」と反論したが、4万部発行の三條新聞記者ら報道陣がいる「緊急議員会議(選対会議)」で、花角陣営選対幹部の肩書「代表代行(ナンバー2)」を名乗って写真撮影可能な状態で発言すれば、数万人規模の読者(有権者)に広まることなど誰でもすぐに分かる。