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水原希子が卑劣なヘイト攻撃に「2週間くらい泣き続けた」と告白! それでも屈せず発信し続けた反差別と平和への思い

 しかし、彼女はこうした卑劣なヘイトスピーチに屈することなく、毅然とした姿勢を貫いた。

 たとえば、前述した靖国神社にまつわる炎上騒動。彼女が事の経緯を説明した動画は、中国に尻尾をふったわけでも、「許して」と懇願したわけでもなかった。動画のなかで彼女はまさしく正論を語っていたのだ。

「まず第一に、私は世界平和を支持し、戦争に断固反対するものです」

 水原はこう語ってから、彼女が靖国神社に参拝しているとされる写真を取り出し、「写っているのは絶対に私ではない」と否定した。つまり、彼女は中国に対する配慮ではなく、戦争に断固反対しているから軍国主義の象徴である靖国神社参拝に行くはずがない、と堂々と表明したのだ。

 そして、自らのルーツについても、真正面からきちんとこう説明していた。

「私は現在日本で暮らしていますが、生まれはアメリカです。父がアメリカ人で、母は日本で生まれた韓国人です。2歳のときに日本にやってきて、神戸で育ちました。私は多様な文化を背景にもっていて、そのために異なる文化の人々に触れて互いを尊重することを学び、世界中に友だちをつくることができました。私は自分自身を地球市民だと思っています」
「私たちはみんな異なる文化を背景にもっています。でも、私は心から信じています。お互いがもっと理解しあうこと、そして愛と平和が私たちをつなげ、世界をよりよき場所にするだろうということを」

 彼女はこの一連の炎上のなかで、偏狭なナショナリズムを超えた多様性への理解、平和主義を強く訴えた。しかし残念なことに、日本のネットニュースで、彼女が本当に伝えようとしていたこのような思いを理解して報じたメディアはごくごく少数にとどまった。

 また、このような知的で勇気ある態度は「プレモル」騒動でも変わらなかった。この大炎上はツイッターの世界だけにとどまらず、全国紙の新聞にまで取り上げられるような事態に発展していったのだが、しかし、彼女はそんな騒動の渦中でも、毅然とした態度を崩さなかった。

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