小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

平昌バッシング、韓国ヘイトが止まらない! 浅田真央ブームとネトウヨ、ヘイト増殖の意外な相関関係を検証

安倍首相がフォローする浅田真央のインスタ


 平昌オリンピックが開幕したが、日本では平昌バッシング、韓国バッシングがひどい。

 いつもならオリンピック大好きのワイドショーでも、「食中毒が発生」「ボランティアが待遇に不満」と運営の不手際をあげつらったり、「チケットが売れ残り」「盛り上がっていない」と冷や水を浴びせたり、はては「寒すぎる」と気温にまでイチャモンをつけたり……。

 招致裏金問題、新国立競技場やロゴの見直し、競技場建設現場での過重労働、いつのまにか3兆円にも膨れあがった費用など、東京五輪をめぐって不祥事や問題が山積しているのを完全に棚に上げて、上から目線でバカにしたりイチャモンをつける様は醜悪としか言いようがない。だいたい冬季五輪をつかまえて「寒い」とバカにしているが、東京五輪の酷暑問題のほうがよほど深刻だろう。

 ネットではもっとヒドく、「毒をもられるかもしれない」「空調を操作して不正をはたらくのではないか」「審判が買収されインチキ判定をされる」と差別的陰謀論が跋扈している。

 ネトウヨ作家・百田尚樹にいたっては、『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHC)で「日本は平昌五輪もボイコットしたらいいんですよ。あんなしょうもない五輪。行ってもいかさま判定ばかりすんねん。また、インチキ判定や。バンクーバー五輪でも韓国は審判を買収して、イカサマ判定するような国でしょう」「浅田真央選手がどれだけインチキ判定に泣かされたか」などと、ヘイトまるだしで選手にボイコットまで呼びかけていた。

 こうした平昌バッシング・韓国バッシングの背景には、ここ10年ほどのあいだに醸成されてきた嫌韓ヘイトがあることは言うまでもない。

 スポーツにヘイトスピーチのようなゆがんだナショナリズムをもちこむなど国際的にも恥ずかしい行為だし、日本選手にとってもなんのプラスにもならない。
  
 その最たるものが、浅田真央とキム・ヨナのライバル関係への異様な熱狂だろう。本サイトでは、以前浅田真央ブームとネトウヨ、ヘイト増殖の関係について検証した記事を掲載したことがある。以下に再録するので、ご一読いただきたい。スポーツにナショナリズムをもちこむことの愚かさと危険性をあらためて考えてほしい。
(編集部)

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。