本サイトでも何度か取り上げているが、星田はことあるごとに安倍政権について異議を表明し続けてきた。たとえば、安保法制のときには〈のほほんと生きてる俺みたいなバカの戯言としては、国のリーダーならば何のごまかしもなく、「遥かに危険度は増す。死ぬかもしれん。でも、国のために、国民のために、皆さんの貴重な命をかけてくれ!」って頭を下げるのが現場の方々に対する最低限の礼儀やと思う〉とツイートしている。
また最近でも、相次ぐ沖縄米軍基地関連の事故と、それに対してなにも言えない対米従属的な姿勢の安倍政権に対し、〈沖縄で米軍ヘリが砂浜に不時着。米軍からの説明なし。こういうの、首相みずからバシッといえませんかね。ゴルフ場でバンカーの砂に墜落したのにガン無視されるような事とはわけが違うんだから〉や〈自国の空なのになぜ原因と安全性が確認されるまで飛行停止と言わない。国民のために、と普段偉そうに繰り返してるくせに、よく国民の命を他国の自主性に任せれるよな〉といったツイートで疑問を呈している。
ダウンタウン松本人志を筆頭に、コメンテーターとしての仕事欲しさに多くの芸人が権力の太鼓持ちのように成り果てた現在のお笑い界にあって、このような意見を公に表明するスタンスは本当に貴重だ。
そのような発言をしていることによる軋轢は、ただ単にSNSでネトウヨに絡まれるといったところから、実際に仕事に影響する範囲まで、想像するに余りある。それでも星田はものを言うことをやめようとしない。
その理由はなんなのだろうか。ウェブサイト「withnews」のインタビューで記者から「芸能人はものを言うなとか、言う人もいるのではないですか」と問われた星田はこんなことを語っていた。
「はいはいはい。それが一番あほなやつで。じゃあ、誰がもの言うていいのか分からなくなりますよ。政治家じゃないのに政治の話すなという人に、じゃあお笑い芸人でもないくせに、おもろいとかおもろないとか言うなと言いますか?芸人だとか、素人だとか、言うことがおかしい。僕は一切それはありません」
まさにその通りだろう。今後も社会的なイシューに踏み込む発言をするごとに星田のツイッターアカウントは炎上させられるだろうが、それでも負けずにいまのアティテュードを貫いてほしい。本サイトは、そんな星田を応援している。
(編集部)
最終更新:2018.01.16 07:51