いや、下地議員の言う「23日」でなかったとしても、状況に大きな違いはない。
実は、20日に開かれた民進党の加計学園疑惑調査チームによる会合で「設置審の判断時期」について問われると、文科省側はしどろもどろになって、このような回答をした。
「10月中……? 10月中かと思われます」
「いつなのかはよくわかりませんので、そこは粛々とやらさせていただくということかと思います」
「10月の後半、10月の末、10月中」
ようするに、官邸と文科省の間では、設置審の認可判断は選挙が終わった後の10月中、ということで完全に話がついているのだ。
その理由はもちろん、世論の批判を受けずに加計学園に獣医学部を開設させるためには、そのスケジュールしかないからだ。
8月の認可判断は見送った文科省だが、官邸を忖度して来年4月開学に間に合うよう認可をするのは既定路線。しかしそのためには、10月中の認可判断がタイムリミットになる。
しかし、選挙期間中に認可判断の結果が出されれば、安倍自民党にとっては大打撃になることは確実だ。
国民の加計学園問題に対する関心は以前高く、毎日新聞が今月2・3日におこなった世論調査でも、獣医学部新設問題について「以前より(関心が)高くなった」と回答したのは42%にものぼっている。