つまり、テレビ界の大御所であるさんまの意向をもジャニーズ事務所側が蹴って、中居を黙らせることにしたというのだ。
もし、このコーナーが今年もおこなわれていれば、さんまは当然、稲垣、草なぎ、香取の退社の話題を中居に振り、中居の独立問題についても追及していただろう。そして、中居の口から直接、3人に対する思いも語られたはずだ。しかし、ジャニーズ事務所としては、そんなことをけっして許すわけにはいかなかった。
それは、稲垣や草なぎ、香取といった退社組の存在はもちろん、SMAPという存在も“なかったこと”にしたい、というのがジャニーズ事務所の意向だからだ。
その一例が、ジャニーズ事務所がSMAPのファンブログに「削除」要請を出していた一件だろう。
ジャニーズ事務所から削除要請を受けたのは、「さくさく」というタイトルのブログ。SMAPのなかでも中居のファンだという管理人がSMAPメンバーのテレビ・ラジオ出演情報やその放送内容を感想とともに紹介するという、どこからどうみても商業目的の要素がまったくない、個人の趣味のブログである。
しかし、管理人が利用しているブログサービス・gooの事務局より、118件の記事に対し削除する要請の連絡があったという。管理人は8月25日に、こう書いている。
〈ジャニーズ事務所のグループ会社よりgooさんに「著作権の侵害が行われているとのお問合せがございました。」とのことです〉
118件の記事は、もちろんすべて中居およびSMAPを話題にした記事だ。管理人は削除要請に応えた上で、「具体的に」「どのような表現、どのような部分が特にいけないのか」を教えてほしいとgoo事務局に問い合わせたが、その返事は〈個々の詳細につきましては、権利元である株式会社ジャニーズ事務所のグループ会社、〇〇〇様までご連絡いただけますようお願いいたします〉というものだったという。