つまり、宮迫と小山は昨年末以前から交際していて、年末に別れ話になったが、宮迫が「小山が27歳になるまでには」と別れを引き延ばした、ということだ。
この証言と、宮迫の釈明はまったく食い違っている。もしこの証言が事実ならば、宮迫が釈明したような、その夜、泥酔していたとか、一線を超えたか超えてないかとか、オフホワイトかグレーとか、そういう話ではない。というか、宮迫の説明は、真摯どころか、本当の疑惑には一切触れない大嘘だ。ベッキーの「友だちで押し通す予定!」とハッキリ言ってなんら変わらない。
しかし、『バイキング』でこの食い違いに突っ込む者は誰ひとりいなかった。というより、そもそも『バイキング』をはじめどの番組でも、この証言についてはほとんど取り上げられていない。
それ以前に、2回同じ女性とホテルに泊っておいて「2回とも“一線は越えていない”はあり得ないだろう」とか、宮迫は泥酔していたと主張しているが「文春」に掲載されている部屋に入る宮迫の写真は、「泥酔しているようにはまったく見えない」とか、ほかの人のスキャンダルだったら、絶対ツッコんでいるはずだ。
実際、『バイキング』は宮迫釈明の前日には、斉藤由貴の不倫釈明会見での表情を、心理学者に分析させ、「左上を見てるから嘘をついている」などというデタラメな批判までしていた。
しかし宮迫の不倫についてはそんな追及は一切なく、あくまで“一夜の火遊び”的なものとして、笑い話にして片づけてしまったのだ。
さらに、宮迫は得意の“恐妻家ネタ”でいかに妻に怒られたかを披露したあと、「あなたのガンが再発したとか、子どもが交通事故に遭ったとか、に比べれば、こんなことは屁でもない」「家族だから味方する」という妻からの言葉を、涙ながらに語る。坂上も「家族の問題だから」「奥さんが許しているのであれば」などと応じ、片岡鶴太郎にいたっては「芸人の妻なら浮気も甘受すべき」などと言い出し、最後は宮迫の妻がすばらしいという美談仕立てでまとめられてしまった。
ベッキーのLINEの言葉尻を執拗に責め上げ、矢口の男癖のあることないこと騒ぎ立てていたのとは、大違いだ。