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元人気AV女優の大塚咲が15 歳で受けたレイプ被害を告白!「私の人格を奪った“性”の正体を知るためAVに」

 とんでもない事件だが、しかし彼女はこの被害を誰にも打ち明けることができなかった。友だちや学校の先生や警察はもちろん、親にさえも。それは、被害を口にしてしまうことで親を混乱させたり傷つけてしまうことを恐れたからであり、また、被害を受けて周囲が動揺している状況を受け止めきるだけの余裕がなかったからでもある。

 前述のインタビューで彼女が語っている通り、彼女はこの被害で「魂を殺された」状態に陥った。それ以降、彼女はしばしば事件のフラッシュバックに苦しむようになるが、特につらかったのは、学校のすぐ近くが被害現場であり、通学する度に否応なくその記憶と触れ合わなくてはならない環境にあるということだった。

〈楽しく過ごしていた学校は、あの日から恐怖を思い出す場所になった。学校に行く事は被害現場に行く事であり、被害現場を見ながら過ごす事だった。毎日のようにそこに自分を連れて行かなきゃいけないなんて私はどうしてこんな運命なんだろうか。その運命に納得も諦めもつかないまま、とにかく頑張ろうって、私は学校に行くことを選んだ。けれど、自分の力ではどうしようもない症状が私の心と体を襲い、それと戦う毎日が始まってしまった。
 白い靄は学校に着く頃になると現れ始め、私の視界を塞いでゆく。視界のすべてが靄の中。他者から見た私は、いつも通りの元気で明るい私だったろう。靄がかかっていても、耳鳴りがしても、手足が痛んでも、息が苦しくても、私は友達と普通に話をしていた。
 フラッシュバックが起きて、頭の中で犯人の男の目がニタニタと私を見ていても、私は友達の恋愛相談にのっていたし、友達が行ったという合コンの結果を大笑いして聞いていた。耳鳴りが激しくなると、私は音がキンキンうるさくて痛むほうの耳を手で塞いで、つーっと流れる冷たい汗を拭っていたけれど、冗談を言ってみんなと同じようにふざけ合った〉

 こういった状況で学校に通い続けることは難しく、残念ながら退学を余儀なくされる結果になってしまう。

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