前掲番組『久田将義×吉田豪のタブーなワイドショー』では、地下アイドルが置かれている状況はひとつの人権問題なのではないかと問いかけながら、このように締めくくっていた。
「この前、(女子プロレスラーでタレントの)ミミ萩原さんの取材したときに、あの人も芸能界自体にも結構だまされて、プロレスでもだまされて、『いまだったらもう訴訟してるのに』って何度も言ってたんですけど、それなんですよね。訴訟が大変なことだと思って当時はそんなことも考えもしなかったけど、もっと気軽に訴えることができるようなシステムをつくったほうがいいのは事実だと思って。過払い金請求みたいなことが気軽にできるシステムがちょっと前にできて弁護士事務所が儲けたなんてことがあったじゃないですか。弁護士事務所関係は地下アイドルが運営にいろいろ訴えるようなシステムをつくったら意外と儲かるかもしれませんね。お互いウィンウィンな感じで。仕事もなくなってるっていうし。過払いブームも過ぎて」
2011年前後から世間を席巻したアイドルブームも完全に過ぎ去り、現在では乃木坂46や欅坂46などの一部を除けばどこもジリ貧な状況にあるが、それでも、ある程度文化として定着した以上、なくなることは決してないだろう。しかし、だからこそ、これからはより一層の搾取がはびこる可能性がある。こういった吉田氏の勇気ある暴露は業界を良い方向に導けるだろうか?
(新田 樹)
最終更新:2017.12.05 01:12