小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

阿川佐和子が結婚発表も作家タブーでふれられない「相手との不倫関係」! そんななか当の阿川が手記で…

 何の関係もないのに、初めて2人きりで食事をした帰りに、こんな宣言をするのは少々不自然だが、しかしその後S氏からユーモラスな手紙をもらった阿川氏の心は揺れ動いていた。

〈「もう会わない」と言ってしまったけど、(手紙を読んで)もう一度会いたいなあと、思ったのを覚えています。〉

 そしてその後も、2人の交流は続いていく。エッセイをS氏に読んでもらい、助言を仰ぐなど、〈ときどき会ったり、原稿を見てもらって〉いたのだ。さらに阿川氏がワシントンに1年遊学したときも、手紙のやり取りをするなど〈頼りになる友人のような関係が細々と続いて〉いたという。

 しかも興味深いのが、当時から2人の関係を疑い、その関係を調査していた人物がいたことだ。それが阿川氏の厳格な父親として知られ、2015年に亡くなった作家の阿川弘之氏だった。手記にはその時期は明記されていないが、弘之氏が娘とS氏の関係に疑問を抱いたのは、2人が出会ったかなり早い段階だと思われる。

〈ときどき会ったり原稿を見てもらっていたりする私を、あるとき父が怪しく思ったらしく、いきなり「調べはついているぞ」と怖い顔で迫ってきたことがありました。まだ両親と一緒に暮らしていたし、携帯電話もない時代です。娘の言動が怪しいと、親は敏感に察知したようです。〉
〈私が自分の部屋で電話をしていると父がこっそり階段を上がってきて、廊下で聞き耳を立てていることがあり、「おお、また監視されてるぞ」と思ったものです。〉

 父親は早い時期から2人の関係が“友人”のそれではないと気づいていた。

 さらに阿川氏本人も、その関係が、少なくとも25年前からのものだと匂わせるこんな“事実”も披露している。

〈私は四十歳を目前にしておりました。そして(アメリカ遊学から)帰国した後、久しぶりにS氏に会ったところ、なんと「奥さんと別居することになった」と聞かされます。それをきっかけに、少しずつ距離が近づいていった気がします。〉
〈これだけの高齢になるまで結婚しなかった理由の一つに、はじめて出会ったとき、相手に家族がいたことは無視できません〉
 
 結局、手記の中で阿川氏は不倫については明言はしていない。相手の妻と友人関係だったことも書いていない。また、25年前にS氏夫妻が別居したことは紹介されるが、自分との交際との関係や、最終的にどういう経緯で離婚が成立したかも書いていない。また交際スタート時期についても巧妙に避けて、明記はしてない。しかし、手記からはS氏との関係が、かなり以前からのものだということだけは、窺い知ることができる。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。