しかも、忘れてはならないのは、こうした“ズブズブになっていく経過”を、安倍首相は承知していた可能性がかなり高いことだ。前述した民進党のヒアリングでは、問題の昭恵夫人の小学校建設地訪問の際、安倍晋三事務所の秘書が同行していたことを籠池前理事長は証言している。
また、この直前の2014年3月にホテルオークラ東京で籠池前理事長と昭恵夫人が会い、小学校建設について話す籠池氏に対して「主人に伝えます」「何かすることはありますか?」と昭恵夫人が答えたとされるときも、やはり安倍事務所の秘書が帯同していたという。安倍首相は昭恵夫人のみならず、自身の事務所の秘書からも何らかの報告は受けているはずなのだ。
ようするに、「ズブズブの関係」という「事実」を突きつけられたからこそ、安倍首相は「品が悪い」だの「民進党の支持率に出ている」だのと喚いたのだろう。きょうの集中審議にいたっては、野党に向かって「誠実にやりましょうよ、お互いに」と言い放った。
「誠実にやろう」と言うのなら、そう自分からやってみてはどうか。ともかくこの総理には「被害者ヅラ」する資格など、まったくない。
(編集部)
最終更新:2017.12.01 04:55