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香取慎吾“隠し子”報道でわかったジャニーズ「結婚させない」圧力の非人道性! 裏切り者へのリーク攻撃も

 記事から類推すると、この少年はおそらく10歳を超えているだろう。そして、もしこの少年がほんとうに香取の子どもだったとすれば、ジャニーズ事務所側がその事実を知らなかったなどということはあり得ない。つまり、10年もの長きにわたって香取に子どもの存在を隠し通させてきたことになる。いや、香取だけではない。子どもにもそのような歪な状況を強いてきたといえるだろう。

 無論、そのような歪な状況を生んだ元凶は、ジャニーズ事務所による「所属タレントを結婚させない」という方針だ。

 いまでこそジャニーズ事務所は結婚させない方針を否定するが、現実には近藤真彦や少年隊メンバーといったアイドルとしての旬を過ぎた年長者、イレギュラーだった木村拓哉を除くと、V6の井ノ原快彦が結婚したのが07年、TOKIOの山口達也が08年である。記事中で香取に子どもができたとされている05年当時は、ジャニーズにとって結婚は絶対的なタブーだったのだ。

 しかも、それはいまも変わらない。たとえば、TOKIOの国分太一が結婚した際に『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)に出演した「週刊女性」(主婦と生活社)記者の荒木田範文氏は、ジャニーズの結婚事情をこう語っていた。

「僕が聞いたところによると、ジャニーズ事務所としては(所属タレントの)結婚を一度も反対をしたことはない。『ただ、いま結婚すると、例えばファンこれくらいが減りますよ、グッズの売り上げが減りますよ』とデータを全部見せるんですって。『それでも結婚しますか?』と。そこで結婚する人もいるし、臆してしまう人もいる。市場調査というんですかね」

 ようするに、ジャニーズ事務所では結婚に対して数字をちらつかせて脅すような「圧力」が実質的に存在しているのだ。

 だが、今回の「週刊文春」の記事では、不自然なほどにジャニーズの“結婚させない方針”を否定し、「タレントたちが自分で判断して結婚しなかった。人気が落ちるのが分かっているから」「メリー喜多川副社長も結婚を止めることはない」などと記述。

 その一方で、記事中ではSMAPの育ての親である元マネージャー・飯島三智氏は木村拓哉が結婚した当時、「『ファンを裏切ってはならない』『結婚だけは絶対に許さない』と物凄い剣幕で木村に詰め寄った」というエピソードや、音楽関係者による「(香取は)幼い頃から母親同然に育ててくれた飯島さんが、木村の結婚に猛反対する様子を目の当たりにして、『SMAPのために』との矜持から自ら“非婚の道”を選んだのかも知れません」というコメントを紹介している。

 SMAP解散報道が過熱していた昨年も「週刊文春」は同じように、“飯島マネージャーが木村の結婚を反対し、家族を優先する木村と他メンバーのあいだに隔たりが生じた”と伝えていた。しかし、これは事実ではない。本サイトでは何度も報じてきたが、木村が結婚を決めたとき、猛烈に反対したのはメリー喜多川副社長であり、飯島氏も当初は反対したものの途中で折れ、メリー副社長の説得にあたったのだ。

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