瑞穂の國記念小學院HPより
いよいよ始まる森友学園・籠池泰典理事長の国会承認喚問。国有地がタダ同然で払い下げられたことについて、具体的な政治家の関与が証言されるのか、行政との値引き交渉の裏側はすべて暴露されるのか、また「安倍首相から昭恵夫人を通じて100万円の寄付を受け取った」との発言の真偽は証明されるのか、などなど注目点は尽きない。
そんな籠池理事長の証人喚問に先駆け、今日発売の「週刊文春」(文藝春秋)3月30日号が、「『8億円値引きの背景』と安倍夫妻との特別な関係 籠池泰典独白60分」と題した“独占インタビュー”を掲載している(外部リンク:週刊文春デジタル)。
収録は19日に行われ、60分にわたったという。このギリギリのタイミングで独白記事をねじ込んでくるとは、そこはさすがの「文春」と言っておきたいが、しかもその内容は、これまでマスコミを通じて聞こえてきた籠池氏の発言よりもずっと具体的だ。
たとえば例の“安倍夫妻からの100万円寄付金”については、15年9月5日の塚本幼稚園での講演後に昭恵夫人から渡されたとされているが、籠池氏は「文春」でそのときの様子をこうつぶさに語っている。
「園長室で講演会のまえに昭恵夫人からいただきました。『これは何でしょうか』とうかがいましたらね、『一人で(小学校建設を)させてすみません』と。『これはいただいていいんですか』とお尋ねしますと、『どうぞ、安倍晋三からです』というふうにおっしゃいましたね」
「白い封筒だったかな。中身を拝見させていただいて、確認させていただきました」
そして、連日ワイドショーでも焦点となっている寄付の名義変更(籠池氏側が振替用紙に一度は「安倍晋三」と記載したのを「匿名」と修正し、最終的に「学校法人森友学園」の名義にしたとする件)に関しては、“昭恵夫人側からの要望”があったと証言している。
「その(寄付金受け渡し)時にはおっしゃいませんでしたが、車で出られた後、電話をいただいて、『寄付金は匿名にしてほしい』と」
さらに、安倍夫人に100万円の寄付金のうち10万円を「感謝」の名目で返金したとしていることについて、「これはお車代ですか?」との質問に対し、こう答えている。
「それはね、講演会の講師料。まあ、非常に少ないのかもしれないけど、百万円をいただく前から準備しておりました。それで、講演会を終わられた時に、お菓子の袋の中に一緒に入れさせていただいた。その金子というのは、事前に用意していまして、家内(諄子氏)が入れたんです」
「(菓子)箱の外(に入れた)。金子の入った封筒を貼って『感謝』と書いて、それを菓子と一緒に紙袋に」