実際に放送されたボカシだらけの映像
実は“ボカシ”によって隠されていたのは、この企画の元のタイトルだった。元々、この日の『めちゃイケ』の特集タイトルは、「ジャニーズ以外だらけの大運動会」というものだったらしいのだ。ところが、ジャニーズからクレームが入り、急遽、すべてのタイトル部分にボカシをいれることになったのだという。
その証拠もある。17日金曜日の『めざましテレビ』でこの番組の告知が放送され、岡村のもつ台本の表紙がちらりと映ったのだが、おそらくボカシ忘れをしたのだろう。そこには、「ジャニーズ以外だらけの大運動会」というタイトルがばっちり書かれていた。
もっとも、この企画、「ジャニーズ以外」といっても、ジャニーズへの敵対心を煽る内容ではなく、どちらかというと自虐的なニュアンス。クレームをつけられるようなレベルのものではない。もしかしたら、番組側が炎上狙いで仕掛けたのでは?と思って、テレビ関係者に取材してみたのだが、どうもそんな呑気な話ではないらしい。
「この企画は、2011年にやはり『めちゃイケ』で放送した「AKB以外だらけのアイドル大運動会」の男性版。「AKB以外〜」のときも当時一強状態だったAKB以外の女性アイドルグループが多数出演。そこから、菊地亜美や嗣永桃子らがバラエティでブレイクするきっかけともなるなど大きな話題になったので、その二匹目のドジョウを狙ったのでしょう。ところが、収録して少し経った後に、上層部から『タイトルを差し替えろ』というお達しがあったらしい。企画名を知ったジャニーズ事務所からかなり激しい調子でクレームがついたとも聞きました。それで、急遽、タイトルを変えて、収録したVTRに映っていた元々の『ジャニーズ以外〜』というタイトルにボカシを入れることになった」
ジャニーズ事務所といえば、ジャニーズタレントと競合しそうなタレントとくに男性グループに対しては、徹底的に排除してきた歴史がある。ライジングのDA PUMP、w-inds、吉本興業のグレートチキンパワーズなど、出演させないようテレビ局に圧力をかけ、潰してきたのは有名な話だ。AAAが女性メンバーを入れているのも、ジャニーズ対策といわれているほどだ。
ジャニーズの体質を考えると、この「ジャニーズ以外だらけの大運動会」はタイトルはもちろん、企画そのものにクレームが入っていたとしても不思議はない。